どんな僕らも (ページ11)

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部活勧誘１・Ｎページ11

入学式から１週間

正反対っぽいからあんまり仲良くなれないかなー、と思っていた潤くんと相葉さんは、
毎朝一緒に登校して、休み時間も俺を介して話していたおかげで、すっかり仲良しになりました

M｢相葉さん、宿題はちゃんと自分でやれよ｣

A｢は、はーい…｣

あ、今は朝だから
相葉さんは潤くんに逆らえないけどね

N｢もっと言ってやってよー！
小学校の時から、他校の俺が相葉さんの宿題やってたんだから｣

A｢あー！！余計なこと言わなくていいの！！｣

１週間経っても、
学校にはあまり慣れた感じがしないのに
潤くんはずっと仲良かったみたいな感覚になるし、クラスの雰囲気も悪くなくて、

楽しいなーって、思うようになりました。

ですが、
楽しくないこともあります

先生｢今日は入部届けの一応の締切なんだけど…
お前だけだぞ、二宮。まだ出してないの｣

ここでは、全員どこかの部活に所属しておくのが校則で、クラスメイトの話によると、
決まるまで居残りさせられる時もあるらしい

N｢入りたい部活、ないんですもん｣

先生｢はぁ～、なんかあるだろ！
バスケとかサッカーとか、英語部とかもあるぞ！｣

なぜその選択肢の中に英語部が入ったのか謎だったけど、本当に入りたい部活なんてなかった。

潤くんはサッカー部
相葉くんはバスケ部

そんな運動したくないし

むしろ、俺はいち早く家に帰ってゲームがしたい

どうしよ…

M｢まだ部活悩んでんの？｣

N｢…うん｣

授業中
机に突っ伏して考えていたら、潤くんが声をかけてくれた

M｢じゃあ、入るとしたらさ、
どんな部活にはいりたいの？｣

N｢自由参加で、動かなくて良くて、帰りたい時に帰れて、場合によってはゲームしてもいいよ！みたいなとこ｣

絶対ないでしょ、仮にも部活だよ？

諦めて、野球部のベンチでも…

M｢あー、
俺、そういう部活知ってるかも｣