どんな僕らも (ページ2)

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入学式２・Ｎページ2

A｢もう、ニノちゃん遅いよ！
やっぱり猫背だから歩くの遅いんだよ？｣

N｢うるさいなぁ、
あなたが走って行っちゃうからでしょ！｣

もうすでに校門で待っていた相葉くんと
なんだかんだ言いながら入った校内は、

小学校とは比べものにならないくらい、
広くて綺麗で、

大学かな？って思っちゃうくらい立派な建物

もう、
この学校が特殊だということは一目瞭然なわけで

A｢受験した時も思ったけどさ、
やっぱめっちゃでかいし、綺麗だし、
大人になったって感じしない！？｣

はじめて制服を来た時とほとんど同じ感想を話すおバカはさておき、

俺はやっぱり、憂鬱でしかたがない

なんで俺がこんなお坊っちゃん達が行くような私立に？
なんでこの幼馴染と一緒に？

そんな疑問で頭の中は、
冷静ながらもぐるぐると回っていたし、

楽しみなんて一切感じない

相葉くんは、幼馴染ではあるが、
幼稚園も小学校も同じじゃない

そんな彼に、
A｢俺、中学は私立行くの！
ニノちゃん頭いいでしょ？中高くらいは一緒がいいじゃん！｣

と、流されるままに流され、

この学校が全寮制男子校だと知ったのも、
9割がとんでもない金持ちのお坊っちゃんだということも、

つい昨日知ったことだった。