第八話 君想い ページ9
遠距離1日目。
私は謎のストレスやショックで気づけば二度寝していた。予定もないし…まぁいっか…。
と言いながらも家族間のルールを思い出し、
私は急いで食堂へ移動した。
母と父は私を待っていた。
毎日全員で食べるのが日課となっているからだろう。別に先食べてても良かったのに。
とまたストレスが溜まっていくのを感じた。
「ごめんなさい…。遅くなりました。」
「いいんだよ。さぁ、皆揃ったし食べようか。」
いただきますと言い、皆それぞれ食べ始めていた。
「今日のA、何か変よ？大丈夫？」
「あっお母さま…ごめんなさい大丈夫です…」
「そうなの？ならいいんだけど…」
お母様はまた食事に目をやった。
私はお父様の様子を伺おうと目をやった。
すると、テーブルの上に違和感を覚えた。
今日飾ってあるお花はサボテンではなくハナズオウだった。
最近、あの子に会ってからサボテンを飾らなくなった。枯れてしまったのだろうか。それとも…。
「ねぇ、お父さま、お母さま。
なぜ、最近ここに飾ってあるお花が毎日変わってるの？
今までずっと同じだったでしょ？」
私は恐る恐る聞いてみた。
「サボテンが花を咲かせないから場所を移したんだ。」
「サボテンがよかったかしら？ごめんね、見たいのなら私達の寝室にあるからいつでも見に行っていいわよ。」
私は少し安心した。
私の気持ちを汲み取ってお花を変えているわけではない。
私にとって、サボテンは醜いものだったので、見なくなったのは嬉しかった。
食べ終わり、両親は
「じゃあ、行ってくるね。」
「いい子にして待っててね。」
と言って外出した。
今日は両親の結婚記念日だったので、デートに行ったのだろう。こりゃあ、朝まで帰ってこないだろうな…。
毎年の恒例イベントだからか、もう慣れている。だが、1年に一回程度じゃ――――。
私が気づいていないだけ？
今日は、やっぱり憂鬱な日なのかもしれない。
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ささみのｸｼｬﾐ(プロフ) - ありがとうございます！応援、とても嬉しいです…。 (9月21日 22時) (
レス) id: ebbfe69b10 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてち(プロフ) - うわああ！とてもドキドキキュンキュンしました...！お話が面白いうえに読みやすくて大好きです！北伊の小説ありがとうございます😭これからも応援してます！ (9月16日 21時) (レス) @page5 id: b72c422986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささみのｸｼｬﾐ | 作者ホームページ：http://sasaminokusyami
作成日時：2023年9月14日 22時
