第一話 はじめまして ページ1
最近、お父さまが夜遅くまで仕事をしている。
なんでも、2週間後に外国から貿易しに来るそうだ。
父は良い関係を築くためにその一週間前(つまりは明日)に城へお越しになる人達をお出迎えすると言っていた。しかも、
「Aと同い年の息子さんを連れて来るそうだから、お話したり家を案内してあげるようにね。」
と言っていた。どんな人なんだろう。
次の日、私は少し寝不足だった。中々眠れなかったせいなのか、朝が弱いのかはわからないが、まだぼーっとしている。早く目覚めて色々と準備しないと――。
お手伝いさんは何人かいるけれど、父が私の年齢も兼ねて手伝いしない時もあるようにした。
だから、寝坊する時もまだまだあるけど…。
食堂に着いた時、もう皆が揃っていた。
「おはよう。A。今日は例の日だから、朝御飯速く食べちゃおうか。」
「おはようございます。お父さま。うわぁ…！今日、私の好きな食べ物ばっかり！！どうして？」
「ふふ。A。今日は貴方の好きな食べ物をとある料理人にリクエストしたのよ。どうかしら？」
「お母さま！嬉しい!料理人さん達もありがとうございます!」
「よかったよ。これからはAの好きな食べ物をいっぱい食べれるからね。」
朝から好きな食べ物を食べれるなんて嬉しいな。
朝食を食べ終わった後、私はよそ行きの服を着たりして父と談笑して待っていた。母は城下町に見回りとして出掛けた。
「国王陛下。伊太利からの――。」
「ああ、わかったよ。Aは俺のお手伝い人と先に応接室へ行っておいで。」
私は頷き父に背中を向けて歩いて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ささみのｸｼｬﾐ(プロフ) - ありがとうございます！応援、とても嬉しいです…。 (9月21日 22時) (
レス) id: ebbfe69b10 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてち(プロフ) - うわああ！とてもドキドキキュンキュンしました...！お話が面白いうえに読みやすくて大好きです！北伊の小説ありがとうございます😭これからも応援してます！ (9月16日 21時) (レス) @page5 id: b72c422986 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ささみのｸｼｬﾐ | 作者ホームページ：http://sasaminokusyami
作成日時：2023年9月14日 22時
