第二節「即ち、終わり」 ページ6
｢あ、そうだ。三月に教えて欲しいところが＿＿＿｣
注文した品を待つ間、陸はリュックを膝に置き、ガサゴソと中身を漁る。一冊のノートを取り出すとそれを机の上に置き、リュックを籠に戻し、それを広げた。｢文学｣と表紙に書かれたノートにはびっしりと文字が埋め込まれていた。ところどころにウサギの可愛いキャラクターが描かれていて、吹き出しを使い、題の詳細を説明していた
三月も陸と年代は違えども、文学部であり、学ぶことが一緒であった。と言っても三月はかなり｢勘｣というもので学業に関しては突破しているため、頼りにならないと言っても過言ではない。因みに陸は努力熱心。何に対してもまっすぐぶつかっていくのだ
｢勘｣で突破している三月に対しても
｢今日はアーサー王伝説の勉強をしてたんだ。それでね、円卓の騎士の関係がこんがらがっちゃって…｣
｢あー…あそこドロドロしてるもんなぁ｣
流石の三月でもアーサー王伝説については詳しい。なにより、かなり有名な話だ。題名を聞いたことある人なら世界中どこでもいる
ノートに描かれているウサギの絵は、焦ったようにハテナを沢山浮かべていた。三月はふと、そのウサギに目を止めた。耳と顔しか描かれていないウサギ。耳の裏側はピンク色で、時に起こるような顔の時はその耳を逆立てる。顔の下には可愛らしいリボンがついていて、雲のような柔らかそうな毛並み。声帯がついているのか、｢みゅう〜｣と鳴いている
｢……陸、このウサギさ…｣
｢えへへ、可愛いでしょ〜！よく夢に出てくる子なんだよ｣
陸は恥ずかしそうに笑ったが、三月の真面目な表情に笑みが消えた。初めて見たのだ。三月のこんな真面目な表情は
何か気を害してしまったのだろうか。そう思って謝ろうと口を開こうとした時、陸の横の通路をミルディンさんが通ったのだ。そちらの方に気が止まってしまい、言葉を飲み込んだ。そして、そのミルディンさんの後ろをついてきた客がいた。藍色のワークキャップに鎖骨部分に緑のリボンの柄がついたTシャツ。黒のガーターの上に蛍光色のピンクのカーディガン。顔の方を見れば、マスクをしていて、メガネは黒縁のウェリントン。そしてワークキャップから覗く、淡いピンクが混じった白髪
一瞬だけ、陸の脳内に幼い頃の｢天にぃ｣がその人物の面影に重なった
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桓騎軍モブＡ(プロフ) - ふぇいにゃさん» ありがとうございます！亀ではありますが、頑張らせていただきます！、そうですね！聖杯戦争という形ではstay nightやZeroを参考にさせて頂いております！キャラクターはFGOを参考に！ (2018年3月1日 19時) (
レス) id: e343ab819a (このIDを非表示/違反報告)
ふぇいにゃ - stay nightですかね？Fateの方は。良いですよね〜全体的に！！ (2018年3月1日 0時) (レス) id: d1b94353af (このIDを非表示/違反報告)
ふぇいにゃ - にゃんと！！アイナナとFateの掛け合わせ作品とは！！私の超好みではないか((面白かったです！更新頑張ってくださいね♪ (2018年3月1日 0時) (レス) id: d1b94353af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桓騎軍モブＡ | 作成日時：2018年2月22日 23時
