ポートマフィア三大クズ【文スト】

33 ページ34

.






A「頑張ってね。人を救うことはとても素晴らしいことだが難しい！」




Aは明るく鏡花に云う。明るい笑顔と明るい声で

そんなAに震えが止まらない鏡花。敦も国木田もゾッとする



.





Aはそんな三人を横目に、今度は静かに諭すように云う



A「でもね鏡花。

君がどれほど人を救おうが、

懺悔しようが………




.





.







＿＿＿＿＿＿＿＿＿君が殺した35人は決して戻っては来ない」




鏡花「…ッ！」




A「君の肌に染み付いた死の香りは消えやしない

君は生温かい血と鼓膜の破るような悲鳴を忘れられない

遺族の哀しみも終わらない

君は魘されるだろう、被害者と遺族の怨みに」




正論をつらつらと並べるAに鏡花の決心は揺らぐ



鏡花「…っ、そ、それでも私は……っ」



しかし、言葉が続かなかった

正しい事(････)を云うAは決して間違ってはいない



A「……この言葉に翻弄されてはいけない

されど他人の言葉だ、その道を君が選んだんだろう？

ならばどう云われようが前に進まなければならない」



今度は子供を叱る母親のような瞳で鏡花を見つめるA。




敦「鏡花ちゃんは、もう！探偵社の一員だ！

彼女にもう二度と！哀しい顔は僕達がさせない…！」




.

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す