可愛良い子 【青葉城西】

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Aside






木 兎「ただいまーー！！」




A「おじゃまします…」




木 兎母「Aちゃん、 "おかえり" 」




A「！ "ただいま" ！！」




木 兎母「ふふ、」







木 兎「ヘイヘイヘーイ！！


かーちゃん今日の晩メシ何！？」



木 兎母「アンタもうちょっと大人しくできないの！？

うるさい光太郎！！」



木 兎「う"っ…」






…髪の毛下がった？



光太郎は見てて飽きない



…面白い……









木 兎「Aは何部だったんだ！？」





A「…バレー部……」






木 兎「………




俺、頭良くないからわかんねえ、



でも話は聞ける…！



…だから……その、頼って欲しい…」






A「！！





…私さ……………」







全部言った。



光太郎は信じてくれると、信じて。









バレー部で


仕事をずっとやっていたのに信じてもらえなかったこと、


後輩が気づいてくれて嬉しかったこと、


ずっとお父さんから暴力を受けていたこと、


お父さんとお母さんが死んで悲しかったこと、







光太郎はいつも元気でうるさいくらいなのに



真剣に黙って聞いてくれてた。









木 兎「…………」




A「…………」




木 兎「A、









.






頑張ったな…ｯ！！！！」



A「わ、ちょ、」




えらいぞ！と、ギュッと抱きしめてくれる光太郎。




A「ちょ、苦しい…笑」



木 兎「うるせー笑」





でも、あったかくて、強くて、優しい。









A「っ…っ！………」




木 兎「泣けよ、思い切り」




A「っうああ……」









こどもみたいに大声で泣きじゃくった。


泣き止むまで光太郎はいてくれた。









.









A「ありがとう、」




木 兎「…よし！メシ食うぞー！！」









また頭をガシガシと撫でられる




大きくてかっこいい、エースの手。









どこか、懐かしさを感じた。






.

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