[stpr]お兄ちゃんなんか、嫌い。〜forth season〜

第百三話 ページ7

もあなside

何が起こってるんだ…


もあなはぞっとしながら、家のまどをのぞきこむ。


子供部屋は二階だから、あんまりよく見えないけど…

お姉ちゃんのありすが、ブタのブーちゃんのぬいぐるみを持って、手足を切り落とそうとしている。


…そのとなりには、もあなが愛するニャンちゃんのお腹をスライスする見知らぬ女の人。



それを遠目から見ているAちゃん。





え、普通に怖い…
ニャンちゃんどうなっちゃうの…？




お父さんたちは保育園からの帰り、ご近所さんと出会って話してるから一人で帰ってきたの。



ころん「あっ、もあなお帰り！」


お兄ちゃんが玄関から出てきてもあなに声をかける。


「ただいま…」

ころん「ん？どしたの？…あーありすたちは…ほっといてあげて…」


「ねぇ、誰？あの黄色の髪の毛の子…」



ころん「…海愛ちゃんっていうの。Aちゃんのお姉ちゃん。」

「…そ」




お兄ちゃんは家に帰るらしい。

お兄ちゃんが車にのって行ってしまってから、もあなはそっと家に入った。


そしてそっと、洗面所に座り込む。
二階に行きたくないから。



もあなはおままごとなんて嫌い。

あんな、バカバカしいことやってられないし。







…もあなは、生まれつき、IQが高い。
200近くあるんだ。
これは異常。他の人の二倍以上になる。


普通の三歳だと、IQって言葉も知らないはずだし。

√やπの計算だってもう出来る。

テレビのクイズ番組なんて簡単余裕。




だから、おままごとなんて興味ない。
辞書でも読んでられたらそれでいい。





…でも、それは誰にも言わない。



気持ち悪がられるのが怖いから…

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