[stpr]お兄ちゃんなんか、嫌い。〜forth season〜

第九十九話 ページ3

海愛「この子、ブーちゃんって言うの？
お腹ぷっくらしてて美味しそう！」


ありす「でしょ？！あとで料理してあげるからねっ！
お姉ちゃんはなにがいい？」



海愛「お姉ちゃんは焼き肉にするか、しょうが焼きにしてほしい！」


ありす「じゃあどっちも作ろう！
あとはどれ焼いてほしい？」


海愛「んー、ゾウ肉って美味しいのかな？」

ありす「このゾウさん？美味しいと思うよ！
焼いてみよっか！」



さっきからめちゃくちゃな会話を繰り広げる精神年齢五歳＆本物の五歳。



『ちょっと待って。
ブーちゃん焼き肉にするとか怖すぎ。
あとゾウさんってめっちゃおっきいんだよ？
焼くのもダメだけど、まずフライパンに入らないからね？』



海愛「いーじゃん、夢見させてあげようよ。
ゾウ肉食べたことないし、興味あるから今度お兄ちゃんに頼んでみよっかなぁ」



……海愛が頼めばお兄ちゃんたち、サバンナ行ってほんとにゾウ狩ってくるだろうな。



もう勝手にしてください…



ありす「あっ、ニャンちゃんだ！
この子は唐揚げになる運命なの」


海愛「ニャンちゃん、全部唐揚げにするの勿体ないなぁ。
ちょっとしゃぶしゃぶにしない？」


ありす「お姉ちゃんお料理のセンスあるね！そうしよう！
じゃあお腹スライスしてくれる？」


海愛「まかせろっ！」





ねぇ、ほんと怖いんですけど…


満面の笑みで、おもちゃのナイフでブーちゃんの手足を切り落とそうとするありすちゃんと、

真剣な顔でおもちゃの包丁でニャンちゃんのお腹をスライスしようとする海愛。




ころんさんが見たら絶叫するだろうなぁ…







ころんside

「オエエエエッ！ま、まず！」

せっかく海愛ちゃんがくれたんだからと、シュークリームを一口口にしたのが間違いだった。


シュークリームは見た目どころか、中身のクリームまで不味かった。
絶対、砂糖のところを塩いれてるくらいの間違いしてると思うんだけど！


莉犬くん監修でこれって、海愛ちゃんお嫁に行けなくない…？

なんか心配になるんだけど！






ってか、気持ち悪！

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