圧倒的ゲス ページ10
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『ソ、ソフィナさん……』
「貴方と毎日のように会えるのもあと数日と聞きましたので来てみれば……なんて事をしたのですか、A」
『ハイ…』
あまりの凍りつくような視線に思わず目を背ける。まじ怖い、美人の真顔怖すぎな?
色々と察した私は咄嗟に杖を下げ、そして__
『たいっっへん申し訳ございませんでした!』
ザバーと効果音が付きそうな程の勢いでスライディングしながら土下座する。
ちなみにこれは秘伝・スライディング土下座という(命名したのは今)
「A、貴方がそんな事をすれば神覚者全体にまで風評被害がいきイメージダウンにも繋がるのですよ。少しは神覚者としての自覚を持ちなさい」
全くもって無防備な私に対し、ソフィナさんは本と杖を構えているという万全な状態。つまり、下手に変な事を言ったら死ぬ
しかし、私が言ったりせずとも死ぬ可能性はある。だって此処には___
「時にA、他にも何かしたのでは?貴方のことだからこれだけではないだろう?」
『くッ……カルド・"ゲス"ナめ…』
「私の名前はカルド・ゲヘナ、今のは絶対わざとでしょ」
圧倒的ゲス、カルドがいる限りこの状況は打破出来ない…
どうしよう、此奴を殺すくらいしか打開策が思い浮かばんのだが
それになんだ、この確信めいた顔は……。まるで全て知っているみたいな
…………真逆
『カルッカルド!お前絶対私とマドルさんの会話でも盗み聞きしてただろ!』
「なんのことでしょう。疑われるのは少し悲しいね」
『こんのぉぉぉぉぉ』
白々しい、白々しすぎる!!
なんだその胡散臭い笑みは!吐きそうだ
マドルさんと話してた時、なんか違和感あんな〜と思ったら此奴だったのか!
土下座の姿勢のまま見上げる私を見下すカルド。まじで此奴が神覚者とか終わってるだろ魔法界(ブーメラン)
『………カルドさん』
「なんです?あ、言っておくけど買収は期待しない方がいいよ。"神覚者として"悪行は見過ごせないからね」
「ほらA、カルドでさえも神覚者としての自覚を持っているのですよ」
『おっふ…』
ソフィナさん貴方鈍感なの?天然なの?それとも失礼だけど馬鹿なの?
見てよカルドさんのこの表情を!the・悪役みたいな表情してるよ、腹黒の顔だよ
……まぁ良い、こっちには秘策があるんだから
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あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» 有難うございます、此方こそずっと会話できたらなと思ってます。これから宜しくお願いいたします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» こちらこそよろしくお願いします!お話出来る人がいて嬉しいです!ボードも作ってくださりありがとうございます! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» わぁ!よかったです!あのそこで会話しましょう!ボード返事とかもお待ちしています、これから宜しくお願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» 本当だ!来てました!ありがとうございます〜沢山話しましょ! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» あのきぬ田さんのボードに返事もう送っておりますのでそこで会話しましょう。通知とか来てると思うのでご確認お願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぬ田 | 作成日時:2024年1月28日 22時