奇跡の存在 ページ6
□
オーターが返事をした理由は簡単、姿を確認した際幼女の身なりが上等な物であり、下手にあしらって親に言われたら面倒だと判断したからである。
つまり、オーターはあの一言だけで幼女が貴族の出だと瞬時に理解し確認したのだ。なんとまぁ恐ろしい子供である。
『＿じゃあそれは魔法の研究をしているの？』
先程冷たい態度を取られたのにも関わらず一切の傷付く様子を見せず幼女は再びオーターに話しかけた。こっちもこっちで恐ろしい子供なのかもしれない。
オーターは邪魔だなと少し不機嫌になりながらもそれを抑える
「邪魔だ。魔法を使用してるのが分かるなら危ない事くらい分かるだろ」
＿＿＿ことは出来なかった
子供に言う言葉じゃないが、彼は父親からの超冷徹教育を受けている身、これでさえオーターからしたら優しい返しなのだ
遠回しに巻き込むと危ないから離れた方が良いと幼女の身を案じての言葉なのだが、それが伝わるかどうか…
そして、それを言われた当の本人はぽかん…と少し固まったあと＿＿＿＿
.
.
＿＿＿＿＿ふわっと微笑んだ
『んははっ、私の思い浮かべてた人と全然違うね。めっちゃ優しいじゃん、もしかしてツンデレだったりする？』
口を片手で軽く抑えながらふわふわと綿毛のように笑う幼女の姿には、貴族特有の堅い偽物の笑顔も見下すような笑顔も何もない…＿ただの純粋な可愛らしさがあった
弟以外では貴族のものしか見てこなかった彼からしたら、それは自然と心が暖まるような力が籠っている
あっちも同じ貴族なのにどうしてあんな笑顔が出来るんだ、オーターは疑問に思った
.
.
.
こんな薄汚れた貴族社会で咲く彼女の笑顔は、まるで奇跡のような存在だったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» 有難うございます、此方こそずっと会話できたらなと思ってます。これから宜しくお願いいたします。 (3月17日 18時) (
レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» こちらこそよろしくお願いします！お話出来る人がいて嬉しいです！ボードも作ってくださりありがとうございます！ (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» わぁ！よかったです！あのそこで会話しましょう！ボード返事とかもお待ちしています、これから宜しくお願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» 本当だ！来てました！ありがとうございます〜沢山話しましょ！ (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» あのきぬ田さんのボードに返事もう送っておりますのでそこで会話しましょう。通知とか来てると思うのでご確認お願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きぬ田 | 作成日時：2024年1月28日 22時
