手の掛かる先輩 ページ42
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ほわほわと周りに花を散らしながら眠たげに頭を揺らすA。その原因が、自分が頭を撫でているからという事に思わず口角が上がりそうになるのを抑える
しかし、先程から物陰に隠れ自分達を見ている人物を放っておく事も出来ないので渋々だがAを返すことにした
これほどまでに視線を送られているのに気付かない此奴は、最早才能の類なのではないかとさえ思う
「…A、イーストの事は後で伝える。お前は早く仕事をしろ」
『急に辛辣じゃん…やるけど』
そう言ってふぁ〜と欠伸をしながら自身の執務室に向かう姿を見届け、その人のいる場所へと視線を移し睨んだ
レ「……流石にこれはやり過ぎじゃないですか」
オ「急に人を睨むとは……。Aが貴方に手を焼いていた理由が頷けます」
レ「質問に答えてください」
オ「…なんの事でしょう」
ふー、と余裕そうに息を吐き眼鏡を治す人物に多少の怒りを感じ乍らこの機会を逃す訳にはいかないと平静を保つ
レ「Aの事です。幼い頃から頼らせる癖でも付けさせていたんでしょう」
この男は徹底的に逃げ道を塞ぎ追い詰めていく性格だ、それはAに対しても例外ではない。幼子なんて此奴からしたら兎、逃げ道を塞ぐなんて容易いはず
オ「……彼女は昔から自分で何か決断をするのが不得意だったので分からなくなれば頼りなさいと、ただ"善意"で言ったまでです」
レ「あくまでも、彼奴から頼りに来たと？」
オ「えぇ」
＿＿＿＿なにか、これ以上に聞きたい事は？
再び眼鏡をカチャリと直し乍ら冷たく此方を見下ろす男。眼鏡越しに見える瞳はなんとも冷徹で人を惹きつけない
……オーター・マドルという男は合理的で冷酷だが、面倒見が良く心強い人物だ。神覚者になったばかりの頃も良く世話をしてもらった
が、時折見せるこのドス黒い感情を持つ眼と恐ろしいまでの威圧感はどうしても好きにはなれなかった。何故ならこの男がこうなるのは決まって＿＿＿
＿＿＿＿Aに、好いている女について何かした時だったからだ
何も発さない俺を見て呆れたのか、将又もう用はないと思ったのか、オーターさんは俺に背を向け歩き出した
俺はただ、止めもせず好きな女を撫でたその右手を見ていた。恋敵も好きな奴も容易くない。だが……＿＿
「(だからって譲る気なんてねぇよ)」
「……クソ手の掛かる先輩が」
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あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» 有難うございます、此方こそずっと会話できたらなと思ってます。これから宜しくお願いいたします。 (3月17日 18時) (
レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» こちらこそよろしくお願いします！お話出来る人がいて嬉しいです！ボードも作ってくださりありがとうございます！ (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» わぁ！よかったです！あのそこで会話しましょう！ボード返事とかもお待ちしています、これから宜しくお願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» 本当だ！来てました！ありがとうございます〜沢山話しましょ！ (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» あのきぬ田さんのボードに返事もう送っておりますのでそこで会話しましょう。通知とか来てると思うのでご確認お願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぬ田 | 作成日時：2024年1月28日 22時
