神覚者様は取り締まる【MASHLE】

ツッコミは大変 ページ28

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私の短気な部分が出てしまったなぁ、うん。猛省猛省





本当に知力のない私が今まで建造物管理局長を出来てた理由がこれだ。或る魔導書の影響で記憶の管理能力が少し…というか大分歪になってる





戸籍とか生物とかそういうのは見ただけで記憶出来るのだが、基礎的な所をすぐ忘れてしまうという呪いの一種。だから魔法界の住民の情報は全て私の頭に入っているのだ





普段はプライバシーがあれだな〜と思って無闇に一般人の情報は記憶から引き出さないようにしてるんだけど……うん、私の性格がそれを許さなかったみたいだ






『イケメンくん、ごめん！』




「は？」







ウインクをして舌をチリっと出す。所謂てへぺろ、という表情をしながら手を合わせイケメンくんに謝る。が、その誠意(笑)が伝わらなかったのかイケメンくんは何言ってんだ此奴キモ…と言うような表情で私を見下ろした。





今日でその表情を見るのは何回目だろうか。そろそろ飽きてきたよ？(クズ)






まあ今回は名前の情報しか下ろしてないし、誤差だろ誤差。バレないバレない。バレなきゃ犯罪じゃない！







「なんだ、今の謝罪は。もしやまた何かしたんじゃないだろうな」




『んーん、なんもしてないよ。なんか謝りたくなっただけ』




「なんだそれは……つくづく気色悪いな」




『やっぱ君私に当たり強くない？』







流れるように嘘をつきその場を濁す





それにしてもさ、私達今日会ったばかりの出来たてホヤホヤだよね？何故こんなに当たり強い？君の親でも殺しちゃったのかな私







いや、それよりボロが出る前に名前聞いとこ








『えっと、このままイケメンくん呼びなのもあれだからさ名前教えてよ。因みに私は教えない』








あ、でも素性の分からん奴に名前など教えるかーって返されそうだな＿＿







「それもそうだな。俺はランス・クラウン、そしてこれが俺の妹のアンナだ」







ぜ…全然大丈夫だった……。というか杞憂だった





なに君。同士を見つけたらIQが３にでもなんの？私より馬鹿じゃん





それとシャツの中からアンナちゃんらしき子が印刷された服を出すな、見せびらかすな。私より不審者じゃん








もうやだこの子……ツッコミってこんなに辛かったんだね。今までごめんオーターさん、わたしゃアンタの胃が心配だよ(君のせい)

ランス・クラウン→←出来上がり♡

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