常識が通用する奴 ページ25
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艶やかな水色の綺麗な髪に偏差値の高い顔面……真逆
『尊いもの…えっと……きょ、兄弟とかですかね?特に水色の髪で可愛い女兄弟とか……』
今ならオーダーさんの眼にも勝てそうなほど目をぐるぐるさせながらイケメンくんから目を逸らしそう答える
身体中にダラダラと冷や汗が溢れてくるのが自分でも分かる
だって分からないでしょ、この世で一番尊いものなんて。イケメンくんから感じる激ヤバオーラからして模範解答じゃまたグラビオル……だっけ?されちゃいそうだし
しかし、この答えは流石にヤバかったと後悔
家族とか兄弟だけなら全然大丈夫なのに何故あそこまで細かく言った、私!
自分の女兄弟の特徴をこんな言われたらもう弁解しようのない犯罪者と彼の中では確定してしまうだろ
それに、彼にとってのあの子はペンダントだけでは収まらず身体中にその子の缶バッチを身に付けるほどだ。死ぬ、確実に死ぬ
一体どんな返しがくるのだろうと身構えながらギュッと目を瞑り時を待つ
______が、彼からの返しは意外なものであった
「!!お前、分かるのか」
『……_へ?』
予想外の返答に呆気を取られ情けない声が溢れる
目をギュッと力んでいたせいか、ゆっくりと開いた眼に潤いと涙が触れている感触が伝わる
少し歪んでしまった瞳の目の前には、驚いたような心なしか嬉しそうな、それでいてまあ当たり前だけどな?と言うような様々な感情が交わった表情をしたイケメンくんの姿が見える
ごめん、私君が今何を思っているのか分からない。というより分かったら駄目な気がする。どうゆう感情なの?それ
「そうか、しかし不審者とてこの"常識"は答えれるか!流石アンナだ……!」
ブツブツと一人でなにやら可笑しい事を言い続けるイケメンくん。今はさっきとはまた違う意味で冷や汗が背中を伝う。身の危険を感じるんだ……
けど、このまま何もしないより思い切って聞いた方が良いだろう
『あの……』
独り言(にしては歪…)を遮るのが怖く控えめに声をかける
すると、イケメンくんはさっきの見下した表情から変わり、少し親しみやすい表情になった
「ふっ、やっと常識が通用する奴に会えたか。環境が環境で今までは非常識な輩ばかりだったからな」
『ひぇ』
こえぇ
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あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» 有難うございます、此方こそずっと会話できたらなと思ってます。これから宜しくお願いいたします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» こちらこそよろしくお願いします!お話出来る人がいて嬉しいです!ボードも作ってくださりありがとうございます! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» わぁ!よかったです!あのそこで会話しましょう!ボード返事とかもお待ちしています、これから宜しくお願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» 本当だ!来てました!ありがとうございます〜沢山話しましょ! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» あのきぬ田さんのボードに返事もう送っておりますのでそこで会話しましょう。通知とか来てると思うのでご確認お願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぬ田 | 作成日時:2024年1月28日 22時