人生イージーモード ページ19
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_____翌朝
『やっっっべ』
神覚者の朝は早い。なんせ皆が局長などという重役に勤めているのだから、それに比例して忙しいのは当たり前だ
朝早く行き残業。その繰り返し。
だから、日常であるそれが崩れることは滅多にない
がしかし、全くないわけではない_
『九時ぃぃぃぃぃ』
ちゅんちゅんと鳥の鳴き声しか聞こえないこの寝室に、悲痛な叫び声が響き渡る。時刻は朝の九時、普段は六時に起きなければならない。
やばい、どうせクビだから完全に気ぃ緩んでた
ジタバタと無駄に慌てて部屋を駆ける。ふっ、これで時も駆けられたらいいのだがな……
しかし人とは時に可笑しな生き物で、ある一定の感情が突破すると急激に冷静__いや、無敵になるのだ
さっきまで慌てふためいていた足が止まる
嗚呼、これが_____
『賢者タイムか__』
今の私の顔は屹度悟りを開いているのだろう。心なしか身体に降り注ぐ光が多く感じる。
もう全てに対して感情が湧かなくなるこの感覚…まさにそうだ
そうだ、どうせクビ(一時的にだけど)になるのだからもうどうでもいいじゃないか
仕事だって説教だって、どうせ後五日で終わる
無敵の人_ニートとは、こうやって形成されるのだな
ふふ、そうなったら話は早い。スーツなんか脱ぎ捨てて私服で公園にでも行ってやるぜ
………あばよ、仕事
.
□
さて、公園に来てみたはいいものの、私以外大人は誰一人いないな(当たり前)
皆仕事に行っているのか、感心感心
まあその代わり、小さな子供とその親からの視線が痛いけどね。……これがS.Mぷレイ!?
因みに、深くローブを被っているうえ、この前のお祭りで買った何かのキャラクターの仮面を被っているので神覚者A・ヴェルメールと身バレすることもない
不審者である事は勿論自覚している。が、今はただ楽しむだけなのだよ
そこら辺で売っていた缶アルコールを片手にハンバーガーとポテトを食べる
すると、公園に繋がっている道の方から二本線の中でも強い魔力が私の背中に感じる
神覚者……ではなさそう
チューと、ストローでお酒を吸いながら後ろを振り向く
其処には、絶対に人生イージーモードであろう水色の髪のイケメンがいた。しかも矢張り二本線
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あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» 有難うございます、此方こそずっと会話できたらなと思ってます。これから宜しくお願いいたします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» こちらこそよろしくお願いします!お話出来る人がいて嬉しいです!ボードも作ってくださりありがとうございます! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» わぁ!よかったです!あのそこで会話しましょう!ボード返事とかもお待ちしています、これから宜しくお願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - あやなみ。さん» 本当だ!来てました!ありがとうございます〜沢山話しましょ! (3月17日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - きぬ田さん» あのきぬ田さんのボードに返事もう送っておりますのでそこで会話しましょう。通知とか来てると思うのでご確認お願いします。 (3月17日 18時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぬ田 | 作成日時:2024年1月28日 22時