どうやら同期、死ぬらしい【名探偵コナン】 (ページ7)

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ジュース二本ページ7

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『これで満足？』

勝負が終わった今も驚きを収めていない降谷に微笑みかける。すると、はっとしたように降谷は口を開く

また、「これ程の力があるのに何故やらない」とかなんとか言われたらい＿＿＿＿＿

降「ふっ…ははっ！そうだな、満足したよ」

『…っえ？』

次は私が呆気に取られる。え、何急に怖いんだけど？

先程まで見ていた三人含め、鬼塚教官や対戦中の伊達班長まで此方を見ながらポカンと目を丸くしていた。否、教場中から視線を感じる

降谷は主席だということもあり、なにかと注目されているからだろう。迷惑すぎる

『えっと…その、降谷サン？』

早くこの空気から抜け出したい、という思いで満足そうな顔をして笑っている降谷に話しかける。しかし降谷は「悪い、つい笑いが」と言いながら呑気に涙を拭いている。よし降谷、歯ぁ食いしばれ

降「いや、何でもないさ。ただ＿＿＿＿＿」

何でもないって事ないだろ、と思いながらジト目で降谷を睨んでいると、そんなの気にしないように笑いが冷めスッキリしたような表情をした降谷と目があった。一体なん＿＿＿

降「＿＿＿ただ、強いなと思っただけだ」

そう一言。

それだけ言って自身の持ち場に戻る降谷にまたもや呆気を取られる。今、なんて……？

一気に頭が稼働し始め、それと同時に怒りも湧き始める。ズンズンとこれまた憑物が取れたような晴れた顔をしている降谷の元まで歩いて、そして言った

『ふっざけんな！あそこまで注目させちゃっといて強いなの一言だけ！？大体君があんな事言って仕掛けてきたのになんだその顔は。ジュース二本奢れ二本！』

降「わかっ…分かったから落ち着け鷹司！仕方ないだろあれが本音なんだ！ジュースだってお望み通り買ってやる」

『あれだからな。ジュースはジュースでも小さいのじゃなくて自販機とかのだからな。コーラとカルピスソーダだからな！』

分かったからさっさと帰れ！という降谷にパツキン童顔ゴリラゴリラが、と吐き捨て向かい側に戻る。背中から膨大な殺気を感じるのは気のせいだ