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予想外 ページ6







鬼「逮捕術とは日本古来の武道をベースに……!」






なにやら逮捕術について長ーい説明をしている鬼塚教官の言葉を右から左に流し、呑気に欠伸をする。こんなに晴れてるってのにするのは室内で武術ですかそーですか



てか鬼塚教官どんだけ話すんだ?あんなに意気揚々とさ



今日は降谷と賭けをする実技の日だ。なるべく体力を使わずに勝ちたいところだが……






降「今日の実技、手を抜いたらどうなるか分かっているだろうな」







……ですよね



隣を通りかかった一瞬の時にそう言われる。マジじゃん、怖いじゃん



正直疲れるから嫌だってのもあるけど、私体力ないから長期戦に持ち込まれたら普通に負ける。だって相手はあのゴリラですよ?体力ビックバンに体力面で勝てる奴なんて……あ、伊達班長とかいけるんじゃね?






『あー怖。骨折れませんように』






そう言いながら定位置につく。運が良いのか分からんが、一回戦目の相手が降谷なのだ。別に此奴以外とは賭けをしていないので降谷に勝った後次の人に適当に負けようと思う。



目の前には逃すまいと一寸もズレずジッと見てくる降谷がいる。真面目かて





『やっぱアイスじゃなくてジュースで良い?』


降「勝つ気か?」


『勿論』






_____それ以外ないでしょ





始めィ!!という教官の言葉を合図に、降谷が攻撃を仕掛ける。それを警棒(仮)で受け流しながら私も蹴りを降谷にお返しした


受け流した時に凄い音したんだけど、殺す気?




こぇ〜と思いながら降谷の手を避ける
逮捕術の良い所はこんな感じに攻撃方法(正しくは捕獲方法)がなんでもありな部分だよね。やり易い





松「はぁ!?」



萩「な、なにあれ…?」






後ろから私達を見ていた松田や萩原が驚きの声を上げる



降谷が蹴りを入れた瞬間、その上げていた足を持ち斜め上に上げバランスを"多少"崩した後一気に締め上げだ___まあ細かい動作を省略して簡単に言えばこんな感じ




だが、あの二人が驚いたのは其処ではないだろう






諸「飛ん…だ…?」







訂正、驚いたのは三人だったようだ




そう、諸伏が言ったように私は降谷のバランスを崩した後、上に高くジャンプをし降谷の肩に手を掛け、其処を軸に着地しようとする力を使って降谷を前に押し倒したのだ。



規則違反ではない。だが、この重装備で降谷の身長よりも高く飛んだのは予想外だったのだろう。今、私に締められている降谷も驚いた顔をしている

ジュース二本→←嫌われているらしい



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作者名:きぬ田 | 作成日時:2024年3月22日 18時

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