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爆死ツインズ ページ3







___翌日





一限の教室に向かいながら昨日の占いの事を考える。当たる確率なんて高くないが、にしてもあれは気色悪かったな




この占い結果を彼奴等に伝えるか迷ったが、言っても信じないだろうから言わなくても良いか。私が彼奴等を守れば良いだけだし。そう思い『よし』と自分がどうするかの道筋を立て先程よりも落ち着いた心で廊下を歩く




すると、曲がり角の方から見知った顔二つが見えた






『あ、爆死ツインズ』



松「あ"ァ?」


萩「ばく…??」




『あいや、なんでもない。おはよう』







不思議そうに首を傾げる萩原と朝っぱらからキレている松田を他所に、何もなかったかのように挨拶をする



萩原は戸惑いながらもおはようと返してくれたが松田は未だ不機嫌そうにしている。怖





松「んだよさっきの爆死ツインズって」



『気にしないでくれ。口が滑った』



松「あぁ"!?俺等が爆死するとでも思ってンのかよ!」



萩「どうどう、じんぺーちゃん」



『短気だとモテないよじんぺーちゃん』



萩「Aちゃんシャラップ」





まあまあ落ち着いてと言いながら私を睨みつける松田を抑える萩原。狂犬扱いじゃん松田、笑える



ガラケーを取り出しカシャっとその姿を写真に収めると更にブチ切れる松田に笑いが止まらない。





萩「あ、コラッ。Aちゃんもじんぺーちゃんを煽んないの!」




『はい、すんません』






わざとらしく怒った顔をする萩原に適当な返事をすると、「聞いてないでしょ!」と更に怒ったように言った。聞いてるよー




怒った顔全然怖くないなぁ。幼馴染はこんなんなのに、と思いながら流石に授業に遅れるのでもう煽るのをやめる




携帯をしまい教室へと続く廊下を再び歩き始めると、「待って!」と萩原に止められた。一体どうしたのかと思い振り返ると、聞き分けの悪い子供に言い聞かせるような表情をした萩原と目が合う





萩「俺等の事、舐めてるでしょAちゃん。爆弾関連で負けるなんて事ありえないんだからさ」






自信ありげな声で、それでいて当たり前とでも言うような表情で萩原は言った。



その姿に呆気を取られ、数秒の間沈黙が流れる。一度目を閉じ何一つシミの無い床を見つめて私はふっと笑った






『分かった。信じる』






そう言うと、萩原は満足そうに笑い「授業遅れるよ!」と私達の背中を押した。先程まで狂犬顔だった松田の顔も満足そうだったので、取り敢えず良しとしよう

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作者名:きぬ田 | 作成日時:2024年3月22日 18時

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