5人のお兄ちゃん2 (ページ12)

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北斗 side
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みんなで買い物に行った日から
俺は慎太郎と話せなくなった

話しかけようとしているのに少しも目を合わせてくれない

この前も話しかけられたと思ったら紙だけ貰って

それっきり話してない
そして今日撮影日になってしまった、、

『おはようございます、、あっ』

監「久しぶり！良かったね戻れて！」

『はいっ、、ありがとうございます』

まだ時間あるから、なんて言われて近くの椅子に腰掛けた

台本読み慎太郎としたかったな、、
なんて思いながら買った缶コーヒーを飲んだ

「おはよーございます！」

監「おっ！慎太郎っ北斗くん来てるよ？」

慎「えっ、、あーっすみません！ちょっと仕事入ってて！」

監「あっそうか！それは忙しいな！じゃっ今日も」

慎「はいっ！北斗の事もよろしくお願いします！」

嘘だ、、今日はドラマ撮影だけなはず
なんで俺の事も監督に、、

慎「なに？」

『えっ、、別にっ！！』

ふーんなんて言いながら撮影場所に移動している

『あっ、慎太郎！よろしくっ』

そう言うと慎太郎はただ俺の方を振り向いてまた歩き出した

慎太郎 side
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撮影日っていうのに結局朝から会わないままで
気まづくて俺はギリギリに撮影場所に向かった

缶コーヒーでも飲んじゃってさ
演技派の北斗ならこれくらい余裕だろうな、、

それなのに俺は毎日必死に撮影している
そんな北斗に少しイラッとした

でも監督にそんな事言えなくて
いちよう北斗の事も言っておいた

、、、あいつなんでずっとこっち見てんだよ

『なに？』

そう言うと焦って何か訴えている
何にそんな焦っているのか、不思議で仕方ない

北『慎太郎！よろしくっ』

急に叫ばれてびっくりして
北斗の方を振り向いて見た

ここでなんか言えばいいのに、、

俺は黙ってまた撮影場所に移動した