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私が“河野先生”って呼べば
ん？って優しい顔をした先生とばっちり目が合う
『…賞取れたご褒美、くれませんか？』
河野先生「ご褒美？」
『先生と写真撮りたい、です…』
河野先生「おー、写真な！ええで！撮ろ撮ろ」
ほんとは体育祭の時に撮りたかったけど
河野先生は人気者だから周りに生徒が絶えなくて…
私は一緒に写真を撮ってもらってる子達を眺めて
いいなぁって心の中で呟いてることしか出来なかった
河野先生「体育祭のときに撮らなくてよかったん？」
『だって河野先生人気で近づけなかったんです！』
私がそう言えば
“あー、ごめんな？”って先生が悪いわけじゃないのに
申し訳なさそうに謝ってくる
『でもいいんです！ある意味特別になったから…』
私の言葉に先生は意味がわからないみたいで
首をかしげてる
『はい！じゃあ撮りますよー』
そう言って撮れた写真を見れば
『ふふ笑 先生口開いてますよ？笑』
2枚とも先生の口が開いてて
“え、見して”って言われて
先生が私の携帯を覗き込むから
一気に距離が近くなってふわっと香る先生の匂い
先生を近くに感じて
一気に心拍数が上がる
河野先生「あ、ほんまや笑
なんか写真撮る時口開いちゃう癖あって…」
って恥ずかしそうに笑うから
私もつられて笑顔になる
河野先生「もっかい撮る？」
先生が気を遣ってくれてそう言ったけど
『いや、これで十分です！ありがとうございます』
口が開いちゃってる河野先生も可愛くて
そのままお礼を言った
河野先生「今日は髪縛ってるんやな」
急に私の方を向いて先生がそう言うから
『え？あ、はい！体育祭だったんで』
何で今更って不思議に思ってると
河野先生「いつも下ろしてるから新鮮やなぁって
思っててん」
…これは褒められてる？
『先生はどっちの方が好きですか？』
河野先生「えー…どうやろ。
でも今日みたいに縛ってる方が好きかも」
先生から発せられた好きって言葉に
過剰に反応しちゃって顔が熱い
恥ずかしくて先生の方を見れずに俯いてると
ふと視界に入った腕時計
『あ！』
“舞と一緒に帰るんだった”
先に歩いててとは言ったけど
多分もう駅に着いて電車を待ってると思うから
『私友達待たせてるので、帰ります！
あの写真ありがとうございました！さようなら！』
そう言ってダッシュで教室を出て駅まで走った
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sio(プロフ) - 五十鈴玲音さん» コメントありがとうございます＾＾！楽しんでいただけたみたいで嬉しいです！これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (2022年5月27日 19時) (
レス) id: b3ea78e719 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴玲音(プロフ) - コメント失礼致します。主人公も純喜も不器用な感じが可愛くて楽しく読ませていただきました！これからも作品の更新楽しみにしています☺ (2022年5月25日 14時) (レス) @page48 id: 17dcd8ad24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sio | 作成日時：2022年3月31日 22時
