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純喜くん「ちょ、ついてきて？」
そう言って腕を掴まれて
ズンズン進んでいく純喜くんに小走りでついていけば
誰もいない空き教室に入っていって
純喜くんがバッと勢いよく振り返るから
思わず体がビクッとなる
何か言いたげな純喜くんの言葉を
きょとんとしながら待ってると
純喜くん「あー…もうっ
Aはもうちょい危機感持たなあかん！！」
何を言うのかと思ったら
急に大きい声を出して肩を掴まれるからびっくりする
純喜くん「さっきの男といい、瑠姫といい…」
『白岩さん？』
“なんで白岩さんが出てくるんだろ”って思ってると
純喜くん「…瑠姫になんか言われて照れてたやん」
『…あれはっ』
“純喜、Aちゃんにベタ惚れだから安心して？”
『っ…//』
白岩さんの言葉を思い出して恥ずかしくなる
『純喜くんが、私にベタ惚れだって…』
純喜くん「は！？アイツそんなこと…」
予想外の私の言葉に
耳を触って明らかに照れてる様子の純喜くん
『純喜くんもしかして…妬いてる？』
さっきの態度といい発言といい
妬いてるようにしか思えなくて
緩みそうな顔をなんとか抑えてそう聞けば
純喜くん「っうるさいな！
あんなん見せられたら、妬くに決まってるやん…」
ムキになって言い返してくるから
我慢してた頬が緩みきっちゃう私
いつもは年上で余裕そうな純喜くんの
こんな姿、レアすぎる…
純喜くん「瑠姫ただでさえイケメンやのに、
好きになったとか言われたら俺の勝ち目ないやん」
しゅんとして小さくそう呟く純喜くんが
愛おしすぎて
純喜くん「おわっ」
ガバって抱きつけば
戸惑いながら受け止めてくれた
『純喜くん、だいすきっ』
私からこんなに素直に気持ちを伝えるなんて
いつもは恥ずかしくてできないのに
今は気づいたら自然と口から出てた
ゆっくりと体を離せば
私の言葉に目を丸くしてる純喜くん
『安心して？私も純喜くんにベタ惚れだから』
今日は私の方が一枚上手だったみたい
私の言葉に嬉しそうに目尻に皺を寄せて笑う純喜くんは
私の大好きな笑顔をしてて
純喜くん「Aにぞっこんや」
そう耳元で呟かれるから
全神経が耳に集中して心臓がドクンと跳ねる
顔を上げて視線を絡ませれば
優しいキスが降ってきた
fin…
ーーーーー
ここまでお読みいただきありがとうございました＾＾
あともう少しだけお付き合いください！
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sio(プロフ) - 五十鈴玲音さん» コメントありがとうございます＾＾！楽しんでいただけたみたいで嬉しいです！これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (2022年5月27日 19時) (
レス) id: b3ea78e719 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴玲音(プロフ) - コメント失礼致します。主人公も純喜も不器用な感じが可愛くて楽しく読ませていただきました！これからも作品の更新楽しみにしています☺ (2022年5月25日 14時) (レス) @page48 id: 17dcd8ad24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sio | 作成日時：2022年3月31日 22時
