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あんなにかっこよくて
頭も良くて運動神経も良くて性格も良いって…
『ぜっっったい、いるよねぇー』
景瑚「…いるってなにが？」
『彼女だよ！』
勢いよくそう言えば
“あー純喜くんの話？”って納得した様子の景瑚
『景瑚聞いたことない？先生の彼女の話とか』
景瑚「あー前に1回聞いたけど
誤魔化されちゃったんだよね」
『…そっかぁ。でもあの感じはいる気がするんだよね…』
景瑚「直接聞いてみれば良いじゃん」
『いやだってもし聞いているって言われたら
その時点で私の恋が終わっちゃうんだよ？私の青春が！』
私の熱弁に“はいはい”って景瑚完全に呆れてる
そんな景瑚に言い返そうと口を開いた瞬間
河野先生「佐藤ー」
河野先生の声が聞こえて
言いかけた言葉を飲み込んだ
「『はーい』」
返事をすれば景瑚と声が重なって
河野先生「あーそっか！どっちも佐藤やん！笑」
びっくりして口が空いちゃってる河野先生
河野先生「じゃあAちゃんのことは
佐藤ちゃんって呼ぶわ」
『っ…』
思いついたように言ったから
急に名前を呼ばれてドキッとした
こういうとこ河野先生はずるいと思う
こっちは無意識にドキドキさせられて
でも本人は全く気づいてないから憎めないんだよね
その日から河野先生に
“佐藤ちゃん”って呼ばれるたびに
みんなと少し違った呼び方をされてることが嬉しくて
勝手に河野先生と前よりも仲良くなった気がしてた
ーーーーーー
体育祭が本格的に近づいてきて
最終準備にとりかかってた
私は運動が苦手で競技では活躍できないから
衣装を作る係を担当することになってて
明日の衣装合わせに間に合うように
最後の仕上げのため放課後残って作業をしてた
毎年私の高校では
ベストドレッサー賞っていうのがあって
団長と副団長男女1名ずつに合わせてテーマを決めて
衣装を作ってグラウンドを歩く競技がある
某有名なアニメキャラクターとか
ディ◯ニーのキャラクターとか
毎年クオリティが高くて盛り上がる競技の一つになってる
『ジャッケットとー、靴とー…』
足りないものがないか、衣装に不備がないか
おっきい独り言を言いながら確認してると
河野先生「…佐藤ちゃん？」
聞き馴染みのある声がして見れば
河野先生が教室のドアからひょっこり顔を覗かせてた
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sio(プロフ) - 五十鈴玲音さん» コメントありがとうございます＾＾！楽しんでいただけたみたいで嬉しいです！これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (2022年5月27日 19時) (
レス) id: b3ea78e719 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴玲音(プロフ) - コメント失礼致します。主人公も純喜も不器用な感じが可愛くて楽しく読ませていただきました！これからも作品の更新楽しみにしています☺ (2022年5月25日 14時) (レス) @page48 id: 17dcd8ad24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sio | 作成日時：2022年3月31日 22時
