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『ん…』
独特な匂いが鼻を掠めて
目を開ければ真っ白な天井が見えて
横を見ればすぐに保健室だと分かった
ベッドの横のカーテンは閉まってて
先生がいるかなって思って隙間から顔を出すと
河野先生「佐藤ちゃん起きた？」
なぜか河野先生がいてびっくりして
カーテンを閉めちゃって
河野先生「なんで閉めるん笑」
でもすぐに先生によってカーテンは開けられて
そのままベッドの横にある椅子に腰掛けた先生
寝起きの顔を見られたくて
布団をできるだけ上にあげて顔を隠してると
河野先生「まだ頭痛い？」
って心配そうに先生が聞いてくるから
首を横に振る
河野先生「佐藤ちゃん、男子の方から飛んできたサッカーボールが頭に当たって倒れたん覚えてる？」
『いやそんな、頭に何か当たったのは覚えてるんですけど…』
“まさか意識飛ばしちゃってたなんて…”
みんなの前で気絶したとか恥ずかしすぎる
なんて考えながら
『なんで河野先生がここにいるんですか？』
ふと疑問に思ってたことを聞いてみた
河野先生「今日に限って保健室の先生が出張中で、体育の先生は授業抜けれんから、俺がここまで連れてきて様子見とくように言われててん」
『あー、そういうこと…ってえ！？ここまで連れてきてって…』
“私河野先生に運ばれたってこと？”
まさかの事実に思わずガバって起き上がった私
『めちゃくちゃ重かったですよね！！
…ほんと申し訳ないです』
昨日の夜に限って大好きなハンバーグだったから
大量に食べちゃってて、昨日の自分を恨む
私がわかりやすく落ち込んでたのが分かったのか
河野先生「そんな気にすることないで？笑」
ってニコニコしてる河野先生
正直こっちとしては全然良くない
寝起きの顔を見られるし
よりによって河野先生に運ばれて絶対重いなって思われたし
ほんと神様は意地悪だ
河野先生「次の授業は普通に出られそう？」
『はい！もう全然元気なんで！』
心配かけちゃって申し訳ない気持ちがあったから
元気に返事をすれば
河野先生「ほんまなんともなくて良かったわー」
って先生が安心したように笑って
ポンと頭の上に乗せられた手
『っ…//』
河野先生「じゃあ俺先生に報告行ってくるから、
次の授業まで寝とき？」
そう言って微笑む河野先生から目が離せなくて
先生が保健室を出るまで後ろ姿を見つめてた
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sio(プロフ) - 五十鈴玲音さん» コメントありがとうございます＾＾！楽しんでいただけたみたいで嬉しいです！これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (2022年5月27日 19時) (
レス) id: b3ea78e719 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴玲音(プロフ) - コメント失礼致します。主人公も純喜も不器用な感じが可愛くて楽しく読ませていただきました！これからも作品の更新楽しみにしています☺ (2022年5月25日 14時) (レス) @page48 id: 17dcd8ad24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sio | 作成日時：2022年3月31日 22時
