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景瑚「A、おはよー」
次の日朝からあくびしながら
私に挨拶してきたのは
佐藤景瑚
2年のときにはじめて同じクラスになって
出席番号順で席が前後だったから
自然と仲良くなった
『おーおはよ。
景瑚、今日も遅刻ギリギリ笑』
景瑚「仕方ないじゃん、
昨日もきっつい部活やって疲れたし…
っていうか純喜くんがさ、サッカー部に来て…」
『純喜くん…って河野先生!?』
驚いてる私に
うん、そうだけどってそのまま話を続けようとする景瑚
『なんでそんな仲良くなってるの!』
景瑚「なんでって純喜く「こら、景瑚」
私の後ろから声がして
驚いて振り返れば河野先生が立ってて
河野先生「純喜くんじゃなくて河野先生やろ!」
景瑚「純喜くんうるさい、声でかい」
そう言って言い合いが始まるから
呆気に取られていると
河野先生「佐藤さんも何とか言ってやー」
って急に話を振られたから
『え!えっと…景瑚!
年上なんだからちゃんと河野先生って呼ばないと!』
景瑚「Aも純喜くんの味方かよー」
その後も景瑚の純喜くん呼びは直らなくて
そのままホームルームの時間になった
河野先生が
私の名前を覚えててくれたことが嬉しくて
そのあとの休み時間に無意識に鼻歌を歌ってたら
景瑚「Aが機嫌いいのめずらし」
って景瑚が余計なこと言ってくるから無視しといた
ーーーーーーーー
いつもは憂鬱な化学の授業も
河野先生がいるだけで楽しくなる
化学の授業には河野先生は見学に来て
授業の手伝いをしたり
分からない生徒に教えたりしてる
担任「えーじゃあ
23ページの問題、時間あげるから解いてみて」
先生がさっきまで説明してたことを思い出しながら
必死に解こうとするけど分からなくて困ってると
河野先生「矢印の左右で数が合うように
数字を入れていけばええで」
横から
河野先生の声が聞こえてドキッとした
河野先生「酸素は右いくつ?」
『6です』
河野先生「じゃあこっちに入るんは?」
『3?』
河野先生「正解!できるやん!
そのままひとつひとつやってけばいけるで」
って眩しいくらいの笑顔でこっちを見てくるから
心臓が一気にうるさくなる
そんな私の様子に気づかずに
教室内を歩き回ってまた違う生徒に教えてる河野先生
そんな後ろ姿をぼーっと見つめてた
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sio(プロフ) - 五十鈴玲音さん» コメントありがとうございます^^!楽しんでいただけたみたいで嬉しいです!これからも楽しんでいただけるようがんばります! (2022年5月27日 19時) (レス) id: b3ea78e719 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴玲音(プロフ) - コメント失礼致します。主人公も純喜も不器用な感じが可愛くて楽しく読ませていただきました!これからも作品の更新楽しみにしています☺ (2022年5月25日 14時) (レス) @page48 id: 17dcd8ad24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sio | 作成日時:2022年3月31日 22時