弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ10)

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Are you Mr.Kudo？ページ10

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「え？」

普通ならそうなるよね。
筆跡も彼女のもの、そして首を吊ったとなれば…
必然に自決だと判断するはずだ。
だが…そこをひっくり返してしまうのが君なんだよね、江戸川コナンくん。

君は…私たちがどういう目で見ているか知らないんだろうね。
…どうして、君の戸籍は薄っぺらなんだろうね？
まるで…急遽造られた、みたいな
それに、君の目が時々キャリア組(私たち)を睨んでいるのは知っているんだよ？

口角が上がった私は、思わず彼を問いただしたくて私の口は滑った。

『何で？』

「その遺書って、この机の上の手帳からちぎられた物だよね？」

彼は私が〝何で〟と言った意図を読み取れなかったようだ。
それなら好都合。変に思われないように、彼の手元にある手帳を覗く

『…2つ分。遺書に使われた紙は3つ分の穴が空いてますね』

「ほ、ホントだ…」

それに見て！と彼は私たちに呼びかけると

遺書の字体が歪んでいることと名前だけ書いて締め括ることの2つを読み取ったと言った。

「…なのにさ、どうしてその遺書だけフルネームなのかな？」

〝僕には異様に見えるけど？〟

ゾクリ

思わず鳥肌が立った。
何、今の…この攻め方…

着眼点だって考えてみろ。
彼のそれは犯人のいる体(てい)で考えているものだ。
これだけの大人がいて、揃いも揃って自決だと判断したのにも関わらず…たった一人違うと言い切る。

以前にもこんなことを経験した記憶がある。

この推理、まさにまさにまさに…

私が求めていた、工藤新一くんの物だ。

(工藤くんなの？)