弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ9)

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My perception ページ9

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亡くなった伊丹知代子さんの旦那さん…伊丹永信さんは1時間前に彼女と大喧嘩をし、彼女の頭が冷えるまで米原さんと外に出ることにしたらしい。

「夕食の材料を買いに旦那様と近くのスーパーに行きました」

「妻が手首を骨折したため、家事代行を家政婦に頼んだのに…またヒスを起こして暴れて怪我がひどくなったらいけないと思いまして…」

それに、と彼は自分の目を見せながら話を続ける。左目のアザは真っ青になっていて内出血してるのではないかと不安になってしまうくらいのものである。そのアザ、病院に行って診てもらうのが一番だと思うのだけど…

「妻は怒るとよく物を投げるので…そのため今日は会社を休みました」

「…んで、帰ったら奥さんが首を吊っていたと。」

「いえ、30分くらいで買い物を済ませ、旦那様と帰ってきたらバタンと寝室の扉が閉まる音がしたので…その時は生きていらしたと思います！一応ドアのノックはしましたけど…怒っていたからか返事はありませんでしたけど…」

30分も時間を持て余していたのなら、病院に行けよ…
私…大分悪態を付いてるなぁ

「だから、家政婦さんと30分くらい談笑した後、再び寝室をノックして、今度は扉を開けてみたら…この有様で…まさか喧嘩のことでこんなに思い詰めるとは…」

「足元のこのメモは？」

「遺書です。妻の直筆で私の怪我の事や、息子の試験のこと…今年、七五三を迎える妹の娘のことまで気遣って書いてありました」

〝先立つ不幸をお許しください〟…って

泣きながらそういう彼に宮本さんはこりゃ…と漏らした。

果たしてこれは本当に自決なのか
私は彼のことで引っかかったことがあった。
…妻想いすぎでは？
少なくとも彼女は怒ると物を投げる習性がある。そんな彼女に毎回のように物を投げられ妥協できるものなのか。私が彼の立場なら無理だ。今すぐにでも完全犯罪を考える。
それに、姪っ子のことをわざわざ遺書に遺すのも不自然に思えた。相当溺愛してたならおかしくはないが

「いや、これは殺人かもしれないよ？」

コナンくんと意見の一致した私は完全に自信がついた。
私のは単なる勘に過ぎないが...彼のは違う、だろう

(私の勘)