Strangulation ページ8
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『…下ろしてあげたいものね』
「…まだダメだよ、町田さん」
『そうよねぇ…』
わかってるけど、こうも苦しそうな顔を見るといたたまれない気持ちになる。
少し気持ちを落ち着けようと外に出ようとすれば、ガチャりと部屋のドアが開かれた。
「な、なんなんだね!!君たちは!家政婦さんの知っている子たちかね?」
君呼ばわりされる歳だとは思っていなかったよ。
「あ、…はい、男の子の方は知り合いで…確か名前は…」
「江戸川コナン!前に殺人現場であったよね!米原桜子さん!」
笑顔で彼は米原さんを見た。
この顔で何十面相もしていたことも私は知っている。
今回はどのくらい沢山の顔を見せてくれるのか期待すら覚えてしまう。
「え、ええ…錯視の事件の時に…」
『…私は町田Aと言います。セキュリティ会社に務めていまして』
「町田さん…ですね。私は米原桜子と言います。先週からここで家政婦をやらせて貰ってたんだけど…またこんなことに」
「さ、桜子…」
先程会っていた婦警、宮本さんと三池さんも遅れて到着したようだ。
「ごめんね!私パニクっちゃって思わず苗ちゃんに電話を…」
「大丈夫、刑事呼んだし」
『…うん』
宮本さんの一言一言に威厳を感じる
なんというか…ボス感が半端ない
「まあ、殺人には見えないけど…一応、事件について教えてもらえる?」
(絞殺)
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作者名:石蕗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2018年4月21日 11時