弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ5)

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Yumi Miyamoto ページ5

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公安警察の協力者は番号が付けられている

ということは知っていた。
…ゼロに聞いたのかもしれない。その時は囚人番号みたい！と笑ってみせたが
知っているからこそ余計憂鬱に感じるものがある。

「…そんな気難しい顔して考え事なんてしてたら、人にぶつかるよ？」

ねぇ町田さん、と声がした。

『…コナン、くん』

ランドセルを背負った、少年探偵団と呼ばれている彼らに遭遇した。
以前、私は彼らに悪い印象をなえ付けてしまった。
特にこの…江戸川コナンと灰原哀という〝子供離れ〟した子たちに

『こんな時間に寄り道？悪い人に捕まるよ？』

言ってから気付いたが、まだ16時前である。
そんな時間に悪さをする大人はそんなにいないだろう。

「大丈夫！あそこにパトカーいるでしょ？僕の知り合いの人なんだ！」

ミニパト、という言葉を聞いて思わずそちらの方を見る。同輩だったらやだなぁという気持ちからだと思う。

『…交通執行課、宮本由美警部補』

「え、町田さん、知り合いなの？」

『あ、違うよ！』

慌ててその言葉に否定を入れた。

私はぼーっとしていると思ったことを口にしていたようだ。久々の徹夜明けで疲れているようだ。

何度か警視庁に足を運ぶ中、彼女に言い寄る男性がそう呼んでいたことを覚えていた。

だっちゃんが亡くなってから行く機会も大分無くなったんだよな…懐かしい思い出だ、そう干渉に浸っていると…少年探偵団が居なくなっていることに気付く。

「…その人！船乗りさんだったんじゃない？」

北大西洋、南大西洋、北太平洋、南太平洋、インド洋、北極海、南極海の7つの海を制覇するまで待ってくれって！

「その人、日焼けとかしてた？」

「いや、むしろ青白くて、ヒキニートみたいだったけど…」

ミニパトに乗っている宮本警部補に話しかけていた。
…おいおい、仕事中に何しているんだあのガキは…

『…コナンくん、迷惑でしょう？いくら知り合いの婦警さんでも邪魔したらダメだよ？』

「だって！元カレの人が7つ揃うまで開けないでくださいっていってたらしいから…」

『…七つ？仮面ヤイバーの限定グッズとかですかね？』

「町田のねーちゃん、仮面ヤイバー知ってんのか？！」

『有名だからさ。職場先で仮面ヤイバーが好きな息子さんを持つ人がいてね』

(宮本由美)