A schemer appears ページ33
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「…かっ、やっぱり頭が湧いたか?この死ぬ間際でそんな物食べたい?馬鹿なのか?」
言ったこっちゃなかった。
…が、平井が食いついたことにより、時間と隙が生まれた。
「キャビアなんてそう用意出来るもんじゃねぇ…が、それに似たものだったら、ランプフィッシュってのがあってなぁ」
『…知ってる。私も幼馴染に要求された時、よく買っていたから』
テロリストと警察官が均衡している状態にしか見えないはずなのに、会話の内容は和んでいる…であろう。
『でも、あの魚って結構怖いのよ』
「…そうな…お前、話を逸らそうとしてるつもりか?」
我を失いかけた平井は息を吹き返す。
私の計画は失敗で終わったようだ。
『これって、全国中継なのよね?』
私、YouTuber目指そうかなと再び話を逸らしに入る。
そうでもしないと消される。
「平井さん!再生回数えげつねぇっすよ!」
浮かれている木嶋を見て、平井と私はため息をついた。
『貴方、仲間作り失敗したの?』
「そういうつもりはねぇ…と言いたい所だがあながち間違っちゃいない」
コイツは、大分策士で仲間を裏切るのが得意なクズという認識を持っていた。
実際、元々平井の部下だった男と対面したときにボロクソ言われていた。
「…そういえば、お前さん。色んな組にコネクションがあるらしいな」
…待って待って、それは…私の警察人生が終わる。
(策略家現る)
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作者名:石蕗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2018年4月21日 11時