弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ29)

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Murder broadcast ページ29

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『…そういえば』

コナンくんって、あのクール便に乗せられたとき…

『バッテリーを手であっためて…？』

そうだ

『…その手があったか』

私は急いでスマホのバッテリーを温める。
寒い、が…このくらいの温度だから出来ること。

なんてとんでもない子なんだ。やはりガキ、なんて言ってられないや

数分経っただろうか、スマホは明かりと共に息を吹き返す。

そして、ゼロへとメールを送る。

〝5m2F、杯戸C・H、G2、SCsome〟

送信済み…となったとき、階段を登ってくる音が鮮明に聞こえてきた。

やばい、捕まったフリをしないと…
私は急いでスマホを尻ポケットに入れた。

片手首に付いたままの手錠を再び付け、椅子へと持たれる。

…うん、準備は整った。

鍵の音と扉の開く不気味な音が耳に残る

｢あれ、まだ寝てますよコイツ！｣

｢…うたた寝じゃないか？｣

｢いやいや、動いてませんよ？7時間くらい前と気持ち悪いくらい一緒。｣

…いや、私そんな寒いところに7時間も拘束されていたの？スーツ羽織ってて助かったな…

着ていなかったら危うく死んでた…

｢まぁ、そろそろ頃合だろう｣

…そう言われ、私は椅子ごと荷台に乗せられる。
どこに…連れていくの？

｢…そういえば、今から何するんですか？｣

貴方、私と息が合うね…それ、聞きたかった。
拉致犯と同じ思考をしていたとはあまり考えたくないけれど。

｢…おや、言っていなかったか？

殺人中継だよ。組織犯罪対策本部だかなんだか知らないが…

中枢部に立つこの女を殺して、組織犯罪未対策本部…って改名してやんだよ｣

…っ、全身の血が頭に昇った気がする
コイツ、殺人を面白がっている…愉快犯だ。

(殺人中継)