I freeze up for fear ページ28
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「白鳥警部、落ち着いて聞いてね」
僕はコナンくんから、姉さんがどこかの犯罪グループに捕まった、ということを聞いた。
どうして知っているの?と聞けば、安室さんがストーカー被害に悩む彼女にGPSと盗聴器を取り付けていたと教えてくれた
「って、姉さんは警察ですよ?もしそんなことが分かっていたら…」
相談するはずでは、と口にしようとしたが出来なかった。
安室さんが、とんでもなく怖い表情を浮かべていたからだ。
「…貴方、わかってませんね。彼女は貴方が血縁者だと犯人たちに悟られないように言わなかったのでは?彼女の部署はいつ逆恨みに合うかわからないような所だ。大切な従弟を巻き込まないでしょう」
彼の言葉はそれだけでは止まらなかった。
「…これでよく、捜査一課が務まるもの、ですね」
彼の真っ直ぐなアイスブルーの瞳は僕を釘付けにした。
…この人は、どこかの犯罪者かなんかか…
ただの喫茶店探偵ではないような…
狂気染みた目を見て、思わず足が
「…安室くん!」
毛利さんの彼への宥めの声に僕もフッと意識を取り戻す。助かった…、が彼にも何か我々に対する恨みのようなものを感じ取れた。
「…すみませんでした。」
彼も僕同様、心を取り戻したようだ。
その証拠なのか、深みの掛かった目の色は淡く、優しげな色へと変わっていった
「いや、こちらこそ…」
「…白鳥警部、大丈夫だよ。町田さん…頭良いから」
優しく微笑んでくれたコナンくんに僕は思わず笑みを零した。
(恐怖で足が竦む)
Murder broadcast→←Situation grasp
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作者名:石蕗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2018年4月21日 11時