弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ25)

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Person with the same name ページ25

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｢その刑事さんの名前聞けば…誰か居場所知ってるかもしれないよ？｣

〝私のことはあまり他言しないでくれ〟

〝さぶちゃん、君が所属する場所は私にとって敵なんだよね〟

脳裏に姉さんの口癖が蘇る。
…名前、そう簡単に言っていいものなのか？

｢白鳥警部？｣

｢あ、あぁごめんよコナンくん。…名前は｣

町田A、と僕は口にする。
途端に安室さんがコナンくん用に用意したのであろうオレンジジュースのグラスを落とした。

パリンという音が耳につく

｢町田、だと…！｣

｢安室、どうかしたか？｣

彼の慌て声に毛利さんが口を挟む

｢い、いえ…ここに来てくれるAさんと同姓同名だなぁと｣

その後、彼は後片付けに向かった

瞳孔が一瞬途轍もなく広がった彼に違和感を感じる。...彼は、姉さんのことで何か知っているのではないか？

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...

どこだここは？

『…くしゅっ』

昨日飲んだっけ？二日酔いでもしてんのかな…？
いや、飲んだ記憶は全くない。
そうじゃない、ここが寒いんだ。
それに、ガンガンという痛みではなく…直接殴られたような…？

すこーしずつ記憶が鮮明になっていく。
あぁ、そういえば私。拉致られたんだ。

溜まっていた仕事を片付け、従弟のさぶちゃんに会おうとして…、そう。明け方に警察庁を出た。
疲れからか無能になった私の第六感は全く役に立たなかったようで、意図も簡単にクロロホルムを嗅がされた。
次に目が覚めたのは、車の中。
ゼロにいざとなった時に使えといわれた怪しい媒体をスマホの充電部につけたことまでは覚えている。

そこからの記憶は覚えてない。

つまり、その時私は鈍器で頭を殴られたのだろう。

スマホはどこだ？バッテリーがあれば私の無事は彼らに伝えられるのだが。

困った私は、従弟から連絡が来ていないかを確認しようとする。尻ポケットにはスマホのような媒体が確認できる

『…っ』

手錠がついている？
後ろで手を激しく動かすとそれらしき音がする。
そして、私の真後ろには建付けの悪い扉が見える。どうしても私をここから出したくないらしい。
うん、上等じゃん

〝姉さん、今日の待ち合わせは…〟

〝あれ、非番なんだよね…？〟

〝何かあったのかい…？〟

どうせ、こういう連絡が来ているだろう。
さぶちゃんはこういう人間だ。

私より歳上の言い方。
そんな風に言うんだからさ、

来れるよね？さぶちゃん

(同姓同名)