Police officers with a professional shogi player and a detective ページ22
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「将棋用語?なんでそんなのをチュウ吉が知ってるわけ?」
「それよりなんであの遺書が用意した一着だと…」
「遺書の内容…妙だと思いませんか?」
彼がそういうと高木刑事が読み上げる。
ご主人の怪我について
ご子息に対しての応援メッセージ。
それから妹さんの娘、市子ちゃんの七五三時に振袖を着させる…
「これのどこが…」
『…全く、最近の刑事部は呆れたものね…誰が指揮を取っているのよ…』
私がこう漏らせばキッとした顔を見せる2人。
やめてよ、部下を嫌う上司っていう立場もなかなかしんどいのだから。松本警視正…では無くなったんだよね確か。
「…試験の件ですよ。靖家さんが受けるのは自動車免許の学科試験。合格を祈願する程受かりにくいものではありません」
「…妻は心配性だったので、それに…就職が決まらないこともかなり心配していましたし…」
『…あの遺書が、4年前のものだとしたら?』
「よ、4年前?」
私の言ったことが理解できなかったのか、疑問を浮かべてくる刑事さん
どうしてこの町は警察より探偵が優れているのだろう…ふと疑問に思った私の変わりに羽田くんが言葉を繋ぐ
「そう、大学受験を控えた息子さんに宛てたものだと仮定したら…」
「あっ、4年前なら市子という姪御さんも3歳だから…」
骨折のこともご子息の話から
みるみるうちに明らかになる事件。
私と羽田くん、それから…彼の推理は全て同じものであったらしい。
先程から姿が見えない彼は、米原さんの話からこの仕掛けを作っている最中なのであろう。
本当に怖い子たちだ…
(警察官と棋士と探偵)
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作者名:石蕗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2018年4月21日 11時