弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ3)

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Tacit rule ページ3

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ありがとう。

そう、彼女に言うと、私はすぐさまゼロに着信を入れる。最初からこうしとけば良かった

〝…A、今、取り込み中だ〟

『コナンくんのこと…でしょ？私も追うつもり。君の事だからきっと暗号が解けていると思ってね』

溜息と共に言葉が聞こえてくる。

〝…クール便だよ。あとはお前自身で探ってくれ〟

ブチッと彼との連絡が途切れた。

『こんなに…要件人間だったっけ？』

それだけコナンくん(ガキ)を助けるのに必死なのだろう。
すると、メールでナンバーが送られてきた。

これは…

『…私も頑張りますか』

ナンバーだけでもわかれば動けたのにと少し愚痴り、愛車と共に可能性のあるところを虱(しらみ)潰しに当たろう。
まず、クール便会社のGPSが必要だと捜査協力を要請した。そして米花町付近にいるクール便を見て、怪しいものを探す。
ゼロならもっと上手くやるんだろうな。
でも…私の仕事はコツコツ貯めてきたことをネタにするものだからしょうがない。

すると、彼がガムテープで犯人を押さえつけている姿が見えた。

4件目、そこまで広くない米花町にしては時間を掛けすぎたかもしれない。

『…安室くん、こんなところにいたのね』

コナンくんが警察に連絡を取り付けてくれたらしくもう向かってきている、と聞き私は逃げたい気持ちでいっぱいだった。

「…Aさん、彼らの身柄を…警察に渡すことはお願いできますか？」

『…は？』

自分でも信じられないくらい低い声が出た気がする

『…私が捜一嫌いなのわかってて言ってるの？』

ピクり、とコナンくんが反応した。

「…ねぇ、町田さん、それ…どういうこと？」

『…コナンくん、君は知らなくて良いことだよ』

灰原哀ちゃんも、歩美ちゃんも少し怖がっているみたいだ。
…まあ、トーンの低さは課ではトップを争うのだからしょうがないけど

「…ね、ねえ！安室さんも、Aお姉さんも博士のお家に寄らない？」

そこにあるんだけど…と歩美ちゃんが私たちに声を掛ける。

『…あれが阿笠博士の』

「…へぇ、でもこの後用事あるから遠慮しておこうかな？」

『…私も、安室くんに用があったのを忘れてたわ。コナンくん、…警察に引き渡しといてね』

そう言うと、私たちは各々の車に乗り込む。彼の車についていき、そこで話し合う…それが私たちの暗黙のルール。

向かった先は勿論…

〝警察庁〟

(暗黙のルール)