弍、ゼロの協力者【名探偵コナン】 (ページ2)

今日:20 hit、昨日:10 hit、合計:155,998 hit

Corpse ページ2

.

『…うーむ』

私は今、絶賛困り中である。
なぜなら…

『…ゼロにうちの課の集めた情報を知らせようと思ったんだけどなぁ』

私の部署は、主に薬や銃器の違法使用を取り締まるものである。そして先日、コードネームがお酒ということしかわかっていない組織も捜査対象になった。

私は言わば、降谷零(ゼロ)の協力者になるよう上から命じられたのだが…

『肝心のゼロに会えないのは…なかなかくる』

溜息は出っぱなしだ。
警察庁で、彼に会えなかった私はポアロに向かったのだが…

「実は…安室さん、大尉が付けてたレシートを探しにいっちゃって…」

今日のバイト代はいらないって走って行っちゃって…と安室透の先輩、榎本梓さんは言った。
まぁ、彼は金持ちだからね…

『…レシート？』

「そうなんです…、cor…p、seって書いてあったって言ったら、駆け出しちゃって」

先程見た情報を思い出して梓さんは満足そうだ。
でも、それって

『…corpse、死体…』

「えっ、死体？！」

彼女はそのような物騒な暗号が書かれていると思わなかったようだ。私が死体と言った途端青ざめた顔になった。申し訳ない。

『…多分、安室くんは…このレシートの送り主が危険だと察知したんでしょうね』

「…大尉のことを知ってるのは私と安室さんとコナンくん…なんですよ」

確かに、安室(・・)くんなら…解いてくれるもんね。
って…彼は、バーボンのことに勘づいている？

『…コナンくん、ね。梓さん、それどちらに飛んで行きましたか？』

「確か…あっちの方だったかな？」

私は彼女の指した方向を見つめた。

『ありがとうございます』

(死体)