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ネクタイをつけながら、ふと思い出す。
「……あの、さっき、私がネクタイ持ってきた時。」
JK「はい。」
「……な、なんか、ジョングクさんがいつもと違ったから、」
……なんか、これじゃあ私がジョングクさんの機嫌を気にしてるみたいじゃないか？
「私、何かしたなら、謝ります。ごめんなさい。」
一気に手先が震える。
(……あ、あれ、ネクタイってどう結ぶんだっけ、)
恥ずかしさで頭がおかしくなってるのか。
ネクタイの結び方まで分からなくなる。
そのくせ、口だけはスラスラ次の言葉を発して。
「少し、……えっと、悲しいと言うか、えっと、寂しかった……ので。」
……やばい。やばいやばいやばい。
何言ってんだ私。悲しいとか寂しいとか、片思い中の女子高生か。
(こ、これ以上ここにいたら、変なことを口走る気がする。)
急いでネクタイを整えて顔を上げると、ジョングクさんが、真っ直ぐに私を見つめていた。
(……え……？)
思わず私も見つめ返していたら、不意に伸びてきた手に、肩が上がる。
(え、ちょ、)
ジョングクさんは、無言で私の頭をゆっくり撫でる。
まるで、愛犬を可愛がるみたいに。
「や、やめてくださ」
JK「俺、Aさんが好きです。」
「…………は、」
JK「まぁ、知ってると思うんですけど。」
(……いや、いやいやいやいや。)
何言ってんだこの人。頭おかしいんじゃないか。
何で、今、ここで、いきなりそんなこと言うんだ。
JK「さっき、俺がいつもみたいに寄ってこないから寂しかったって言いましたよね？」
「……は、いや、」
笑顔で自信満々に言うジョングクさんに、冷や汗が止まらない。
「そ、そんなんじゃありません。」
JK「……ふーん、」
面白くなさそうにこっちを見るジョングクさんを、キッと睨む。
(……平常心。そうだ、私はこんなことで狂わされるわけにはいかないんだ。もっと仕事で結果を残して、それで、)
深呼吸をして、ジョングクさんに向き直る。
「……私は、ジョングクさんの事はそういう風に見てません。もっと他に沢山いるでしょう？私なんかより、もっと可愛い人が、」
JK「俺はAさんが好きだって言ってるんですけど。」
(…こいつ………)
「だ、だいたい、私と素で話した事ありますか？ジョングクさん、いつもコロコロ態度変えて、そんな人好きになるわけないじゃないですか！」
JK「……。」
(……あ、あれ……？)
これは、地雷を踏んだかもしれない。
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有彩色(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» ご指摘ありがとうございます。全部修正したつもりですが、まだどこか間違えがあったらすみません。教えて下さりありがとうございました。 (2020年12月13日 13時) (
レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - ジヌン、ジアン、書き間違えかな(。・_・。)ノ (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - abcさん» 私も書いていて凄く楽しかったです！！最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました！！！！！ (2020年6月16日 22時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
abc(プロフ) - うわわわその後の2人をありがとうございます号泣です、、！！最高でした、、！！！ (2020年5月27日 1時) (レス) id: f333b14585 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - shining starさん» えwあるんですか！？ごま油検定！！ww適当に書いたのに衝撃です笑)コメント、とても嬉しかったです！！ありがとうございました！！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有彩色
| 作成日時：2020年3月12日 0時
