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JK「……触んな。」
聞き慣れた声と、匂いに、涙がたまる。
UJ「……お前誰だ？」
JK「…汚い手で、ヌナに触んな。名前も呼ぶな。この人は、お前のものじゃない。」
早口でそう言うと、私のバックを持って、店の入口に向かって腕を引っ張った。
UJ「お、おい！！ちょっと待てよ！！」
後ろからウジンさんの声がして、振り返ろうとすると更に強く引っ張られた。
そのまま店の外まで来て、目の前にあった黒い車の後部座席に、放り投げられるように乗せられる。
「ジョ、」
ジョングク。と言おうとして、唇を塞がれた。
片手でドアを閉めながら、貪るようにキスをしてくるジョングクに、ためていた涙が零れる。
「……んっ、ふ、…」
ジョングク、と言いたいのに、息をする暇もなく角度を変えて何度もキスされ、苦しくなる。
唾液が端から溢れて、ジョングクにそれすらも舐めとられて、体の中心がゾワっとした。
「んっ、ふぁ、ジョングクっ……！」
苦しくなって胸板を押すと、ゆっくり唇が離れた。
言いたいことがあるのに、息ができなくて、必死に肩を揺らして酸素を吸う。
「……ヌナは、」
低く掠れた声で呟いたジョングクに、心臓の音が早くなる。
「ヌナは、いつになったら俺のものになるの。……あとどのくらい、頑張ればいいの。」
顔を歪めて、苦しそうに、ポツリと言葉を落とすジョングクに、何故か胸がいっぱいになった。
嬉しいのに、すごく、嬉しいのに。
頭の中でぐるぐる回るのは、ジアンとキスしているジョングク。
……あぁそうか。このキスも、ジョングクにとっては初めてじゃない。
いや、ていうか、この歳になってこれがファーストキスっていうのも、私がおかしいだけなのかもしれないけど。
それでも。
「……何で、キスしたの。」
JK「……え、」
私今、すっごい面倒くさい女になってるよ。
自分でも気持ち悪いよ、こんな私。でも、それくらいジョングクのこと好きになっちゃったんだよ。
JK「……だからそれは、ヌナが好きだから、」
「ジアンとの、キスは？」
JK「…それは、ジアンが自分からしてきたんです。」
「……分かんない。」
ごめんね、ジョングク。
あなたの気持ちは十分伝わってるはずなのに、まだどこか、ジョングクを好きでいることが怖いんだ。
JK「……わかんない？」
外から差し込む夜の光にジョングクが照らされて、綺麗だなと思った。
JK「……家まで送ります。」
そう言って、彼は顔を背けた。
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有彩色(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» ご指摘ありがとうございます。全部修正したつもりですが、まだどこか間違えがあったらすみません。教えて下さりありがとうございました。 (2020年12月13日 13時) (
レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - ジヌン、ジアン、書き間違えかな(。・_・。)ノ (2020年7月16日 16時) (レス) id: 4828d3fec9 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - abcさん» 私も書いていて凄く楽しかったです！！最後まで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました！！！！！ (2020年6月16日 22時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
abc(プロフ) - うわわわその後の2人をありがとうございます号泣です、、！！最高でした、、！！！ (2020年5月27日 1時) (レス) id: f333b14585 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - shining starさん» えwあるんですか！？ごま油検定！！ww適当に書いたのに衝撃です笑)コメント、とても嬉しかったです！！ありがとうございました！！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有彩色
| 作成日時：2020年3月12日 0時
