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JN Side
JM「ヒョ、ヒョン……、なんかあったの?」
夜ご飯の時、隣でジミンが異様な空気を感じたのか、コソッと俺に聞いてきた。
それもそうだ。机の端っこ同士で、一切目を合わせず黙々とご飯を食べるジョングクとA。
周りも何かを察して、目でアイコンタクトを取っている。
TH「……。」(何?何があったの?)
HS「……。」(俺が聞きたいよ!)
YG「……。」(テレビ見たい。)
NM「……。」(後で話します。)
JM「……。」(大丈夫かな。)
(……ヒョンすごく悲しい。)←
なんか目の前で異次元の会話の仕方が行われてるけど、俺お前らが何言ってるかさっぱりわかんないよ。
「……ご馳走様。」
Aの唐突な言葉に、バッといっせいに視線が集中する。
HS「……A……。」
「……何。」
HS「なんでもございません。」
そのままAは自分の部屋へと戻って行ってしまった。
YG「……で、何これ。」
TH「喧嘩?喧嘩しちゃったの?」
JK「……。」
取り残されたジョングクが、居心地悪そうに目をそらす。
NM「いつまでもこのままじゃだめだろ。ちゃんと話せジョングク。」
さすがにジョングクもまずいと思っていたのか、ポツポツと話し始めた。
JK「……ヌナが、面白いゲーム見つけたって言ったから、」
YG「ほう。」
JK「させてもらおうと思って、俺ヌナのスマホの指紋認証してるから、勝手に開けて、ゲームして、」
TH「え、なんかツッコミどころ満載じゃない?」
JK「ちょっと…カメラロールが気になって、なんの写真入ってんのかなぁと思ってみたら、『ジミンの寝顔365日』っていうのがあって。」
JM「……。」
JN「い、今は抑えろジミン!」
JK「面白くなって色々触ってたら、そのフォルダ消しちゃって。」
TH「いやぁぁぁぁ地球が終わるぅぅぅう」
YG「いやいや、待てよ。結局何?Aはジミンの寝顔写真が消えたから、あんな怒ってんの?」
JK「はい。」
(……え、そんだけ?)
HS「それだけ!?」
TH「たったそれだけで!?」
「……『たったそれだけ』だと……?」
JN「A……!?!?」
幽霊のようにふらっと登場したAが、俯いてボソッと呟く。
JN「いや、A。ちょっと怖いよ。せめて顔上げて!」
「……私が、どれだけ、あのフォルダを、大切にしてたか、」
(……あ、なんかヤバい。)
フラフラとジョングクに近づいてきたAを見て、今日は寝られないとみんなが悟ったのだった。
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有彩色(プロフ) - はるかさん» ごめんなさいはるかさん(涙)区切りがいいところで終わろうと思って完結にすることにしました。もう一つの作品の『うちの紅一点最強説』が、同じようなお話なので、ぜひそちらも読んでもらうと嬉しいです!!!本当にありがとうございました!!! (2020年2月8日 8時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あと数話となりました!からの無事完結?うそですよね?え?聞き間違いかなんかですよね?? (2020年1月19日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ティアラさん» めちゃくちゃ嬉しいです!!これからもティアラさんに面白いって思って貰えるような小説が書けるように頑張ります!!! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ - 初めまして!有彩色さんの小説に惚れました、ティアラです!主人公の性格が好きすぎて…これからも頑張って下さい! (2020年1月2日 15時) (レス) id: 35e60ff37d (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ユウさん» ぜひぜひ!!どんどんリクエストお願いします!!!めちゃくちゃ嬉しいので笑コメントありがとうございます!! (2019年12月11日 21時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有彩色 | 作成日時:2019年10月30日 17時