〇 ページ42
『テヒョンに近づくなよ!尻軽女!!』
「ちょっと待ってあれ見てたよね?テヒョンが自分から勝手に抱きつきに来てるんだからね?あと私尻軽でもなんでもないからね?」
ダメだ。一生話し合える気がしない。
(……もういいや、諦めよう。)
黙ってソアさんの罵倒を聞いていると、
TH「……あれ?ヌナ?」
「……。」
恐らく、今1番来ちゃいけないやつが来た。
『わわっ!テヒョンさん!?』
「わわっ!ってなんだよ。わわっ!って。」
ぼそっと呟くと、ギロっと睨まれた。
TH「あ、さっきはお疲れ様でした。」
『こちらこそ!テヒョンさんすごく素敵でしたよ!』
多分、ジョングクとか、ユンギオッパとかなら、ここら辺であれ?って思うはずなんだ。
警戒心が強い奴なら。
でも残念なことにテヒョンは、世界中のみんなとお友達!みたいな頭してるから、スアさんが下心丸出しな顔で誘っても、何の気なしに話しちゃうんだよな。
TH「ヌナ、もうヒョン達帰る準備してたよ。次の現場まであんま時間ないし。」
「あー、うん。おっけ。」
やっと終わる。もうこの女とは当分会わないだろう。
来週はまた海外だし。
『あ、テヒョンさん!!』
TH「はい?」
楽屋に戻ろうとしたテヒョンに、ソアさんが呼びかける。
もちろん私の方なんて目もくれない。
『一つだけ!一つだけ聞いてもいいですか!!』
TH「?なんですか?」
『……テヒョンさんの好きな人って、どんな人ですか!?』
(……言いよったこいつ。)
ていうかもう好きなタイプじゃなくて、好きな人って聞くんだね。
テヒョンに好きな人いるって断定しちゃったんだね。
ちらっとテヒョンを見ると、困ったような顔もせず、真剣に考えている顔をして。
「テ、テヒョン……。」
TH「……うーん、……。」
(なんて優しいんだこの子は。お姉さんうるっと来てるよ。)
TH「今は、そういう相手はいないんですけど、」
口を開いたテヒョンは、恐ろしいくらい整った顔を私に向けて、四角い口で笑ったあと、
TH「多分、Aヌナみたいな人を好きになると思います!」
「……………………………………は。」
すごいことを言ってきた。
『……え、と。それは、』
(混乱しますよね分かります私もです。)
この瞬間に、私は世界の女性人口の半分を敵に回した気がする。
TH「僕の好きなタイプ、ヌナみたいな人だから。」
やっぱり顔面国宝は、中身も国宝だと思った。
2120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有彩色(プロフ) - はるかさん» ごめんなさいはるかさん(涙)区切りがいいところで終わろうと思って完結にすることにしました。もう一つの作品の『うちの紅一点最強説』が、同じようなお話なので、ぜひそちらも読んでもらうと嬉しいです!!!本当にありがとうございました!!! (2020年2月8日 8時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あと数話となりました!からの無事完結?うそですよね?え?聞き間違いかなんかですよね?? (2020年1月19日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ティアラさん» めちゃくちゃ嬉しいです!!これからもティアラさんに面白いって思って貰えるような小説が書けるように頑張ります!!! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ - 初めまして!有彩色さんの小説に惚れました、ティアラです!主人公の性格が好きすぎて…これからも頑張って下さい! (2020年1月2日 15時) (レス) id: 35e60ff37d (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ユウさん» ぜひぜひ!!どんどんリクエストお願いします!!!めちゃくちゃ嬉しいので笑コメントありがとうございます!! (2019年12月11日 21時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:有彩色 | 作成日時:2019年10月30日 17時