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スタジオに行くと、甘〜い感じのセットがされていた。
中央にバカ広いベットがあって、その周りはなんというかもう、雰囲気いい感じのラブホみたいな。
(……なんかインスタばえしそう。)←
ポカーンとセットを見ていると、私と同じように膝丈まであるジャンバーを羽織ったジョングクが歩いてきた。
JK「俺こういう撮影したことないんだけどさ。」
「奇遇だな私もだよ。」
JK「まじ緊張してるんでグダグダだったらすみません。」
「え、やめてよ私の方が危機的なのに。」
だってさぁ……とブツブツ呟きながら、甘ったるいセットを眺めるジョングク。
分かるよ、これみたら自信なくすよな。
どういうこと欲求されるかだいたい分かっちゃうもんな。
ST「お二人とも準備お願いします!」
「「よろしくお願いします」」
不安な足取りで、指示されたベットの上に向かう。
ST「ジャンバー回収しますよ。」
「……やっぱこれ脱がなきゃダメなんですか。」
MG「ダメに決まってんだろー。」
「ちょっとマネオッパは黙っててよ!」
ジョングクを見るともう上着は脱いでいて、白いシャツ1枚で、前のボタンを全て外した状態だった。
ゆるーくズボンを履いているから、ベルトももはや仕事をしてないし、トランクスのゴムの部分がちらっと見えるような。
(いやいやいやいや無理無理無理無理。)
こんな色気ムンムンのやつの隣に並ぶとか本当無理。
私いる意味無い絶対。同じ下着着たマネキン置いとく方がまだマシ。
ST「あの……Aさん?」
「すみません本当に。お願いします。」
でもここでグダグダ言うほど私も素人じゃないし。
思い切って羽織っていたジャンバーを脱いだ。
私の着ている下着だって、そりゃあ大事なところはしっかり隠れてますけど。
そこ別に紐じゃなくても良くない?って所もあるし、レースとか、ちゃんと着いてるし。
全体的にいやらしいんだよ。
猛烈に視線を感じて前を見ると、ジョングクが目をまん丸にして私を見ていた。
「……なんだよ。からかうなら後にしろよ。」
JK「……いや。…別に、そういうんじゃないけど。」
お互い変な空気のまま、撮影は始まった。
始まってみると、自分の格好にも慣れてきて、求められる表情とか、だいたい答えられたんじゃないかなと思った。
ST「じゃあ、ちょっと攻めちゃおうか!」
……いや、攻めなくてもいいのでは。
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有彩色(プロフ) - はるかさん» ごめんなさいはるかさん(涙)区切りがいいところで終わろうと思って完結にすることにしました。もう一つの作品の『うちの紅一点最強説』が、同じようなお話なので、ぜひそちらも読んでもらうと嬉しいです!!!本当にありがとうございました!!! (2020年2月8日 8時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あと数話となりました!からの無事完結?うそですよね?え?聞き間違いかなんかですよね?? (2020年1月19日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ティアラさん» めちゃくちゃ嬉しいです!!これからもティアラさんに面白いって思って貰えるような小説が書けるように頑張ります!!! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ - 初めまして!有彩色さんの小説に惚れました、ティアラです!主人公の性格が好きすぎて…これからも頑張って下さい! (2020年1月2日 15時) (レス) id: 35e60ff37d (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ユウさん» ぜひぜひ!!どんどんリクエストお願いします!!!めちゃくちゃ嬉しいので笑コメントありがとうございます!! (2019年12月11日 21時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有彩色 | 作成日時:2019年10月30日 17時