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YG Side





夜、部屋で曲の編曲をしていると、ドアがノックされた。




適当に返事をしてやると、入ってきたのは意外にもAだった。






「オッパ今大丈夫?」


YG「あぁ。別に忙しくない。」






そっか、と神妙な面立ちで言うもんだから、こちらも身構えてしまう。






「ひとつ、お願いがあってね。」


YG「……おう。」


「オッパなら、叶えてくれそうだから。」


YG「……なんだよ?」


「……その、ね。」






モジモジしながらAが後ろから出したのは、

今日の昼に見た、あのポッキーの箱。








YG「……うそだろ。」


「いや、嘘じゃないんです。」


YG「要するに、ポッキーゲームをしろと。」







ニコニコ笑いながら大きく頷くAに、深いため息をつく。




YG「マンネは?なんで俺なんだよ。」


「あいつら絶対嫌がるじゃんか!もう今日のジョングクの反応見て私の心はズタズタなんだよ!?」




(いや絶対嫌がらないと思うけど。)




ジョングクもただ素直じゃないだけなんだよな。







でもまぁ、1回くらいならしてやってもいいか。
なんて、別に機嫌がよかった訳でもないが、Aの手からポッキーを1本とった。





YG「言っとくけどこれくそ恥ずかしいんだからな。お前が耐えられなくて俺だけ恥かくとかまじやめろよ。」



「大丈夫!!ありがとうございます!!!」






なんの根拠があって大丈夫なんだろうか。




ポッキーをくわえて、Aの前に出す。




YG「ん。」



「お、おぉ。」





戸惑いながらAが反対側をくわえたのを確認して、食べ進めていく。



それを見て、目をまん丸にして固まるA。





「んっんんっんふんひほっは!!」




(いや全然聞こえねぇし。)






早く終わらせたいので、Aを無視してギリギリまで食べ進め、あと数センチというところでポキッと折った。




残ったポッキーを、放心状態でモグモグ食べるA。






YG「満足したか?」




「……なんて言うか、思ってたよりも刺激が強すぎた。」





わざわざすみません。失礼しました。と頭を深々下げて部屋を出て行ったA。






YG「……ゲホッ、」







正直言うと、俺もだいぶ緊張していて、Aが部屋を出ていったのを確認してから、口の中のポッキーでむせてしまった。





というか、収録の時に食べたポッキーより何百倍も甘いのはなんでなんだ。





向かい側で顔を赤くして戸惑っているAの顔を思い出し、たまにはあぁいう顔を見るのも悪くないなと思った。

緊張→←〇



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有彩色(プロフ) - はるかさん» ごめんなさいはるかさん(涙)区切りがいいところで終わろうと思って完結にすることにしました。もう一つの作品の『うちの紅一点最強説』が、同じようなお話なので、ぜひそちらも読んでもらうと嬉しいです!!!本当にありがとうございました!!! (2020年2月8日 8時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あと数話となりました!からの無事完結?うそですよね?え?聞き間違いかなんかですよね?? (2020年1月19日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ティアラさん» めちゃくちゃ嬉しいです!!これからもティアラさんに面白いって思って貰えるような小説が書けるように頑張ります!!! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ - 初めまして!有彩色さんの小説に惚れました、ティアラです!主人公の性格が好きすぎて…これからも頑張って下さい! (2020年1月2日 15時) (レス) id: 35e60ff37d (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ユウさん» ぜひぜひ!!どんどんリクエストお願いします!!!めちゃくちゃ嬉しいので笑コメントありがとうございます!! (2019年12月11日 21時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有彩色 | 作成日時:2019年10月30日 17時

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