〇 ページ16
TH Side
「何？なんでそんな黙ってんの。」
TH「……いや、俺って結構変態なんだなぁって。」
「え、何をいまさら。お前エブリデイ発 情期じゃん。」
TH「……。」
……そうなのか。ヌナは俺の事変態と分かってたのか。
TH「……開き直って言ってみると、」
「いや待て開き直んな。なんか嫌な予感がする。」
TH「俺毎日ヌナのこといやらしい目で見てるんだよね。」
ボルト並みの速さで俺から遠ざかったヌナ。
……結構傷つくんだけど。
TH「ほらヌナ。俺らのいつも通りの感じで撮らなきゃ。」
「嫌。なんか嫌。お前限定のいつも通りになりそう。」
グダグダうるさいので腕を引っ張って体に寄せると、明らかにさっきよりも大人しくなった。
TH「しょうがないよヌナ。俺も男だもん。」
「何する気ですか。仕事中ですよ。」
ヌナの話を聞かず、後ろから抱きしめてみると、監督から『いいね〜』と言われた。
TH「ほら。結局みんなこういうのを望んでるんだよ。」
「……解せねぇ。」
ビジュアル担当なんだから、いつもより引っ付いても絵になるだけなんじゃない？
ヌナの首元に顔を埋めて、微笑んでカメラを見ると、スタジオから黄色い悲鳴が聞こえた。
「……お前絶対からかってるだろ。おい。」
TH「もー黙って。今撮影中だから。」
この瞬間だけ、俺はヌナを独り占めできている。
そう思うとなんだかこの人のことがすごく愛おしくなっちゃって、思わずぎゅっと抱きしめた。
「グエッ。」
TH「……なんかヌナって、雰囲気ぶち壊しにするよね。」
これが本当のいつも通りなら、どんなに幸せなのか。
TH「……いや、俺が我慢できないか……。」
「ごめん意味不明なことぼそっと呟かれるとすごい怖いんだ離れてくれるかな。」
今日の撮影は、いつもよりか楽しかった気がする。
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有彩色(プロフ) - はるかさん» ごめんなさいはるかさん(涙)区切りがいいところで終わろうと思って完結にすることにしました。もう一つの作品の『うちの紅一点最強説』が、同じようなお話なので、ぜひそちらも読んでもらうと嬉しいです！！！本当にありがとうございました！！！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あと数話となりました！からの無事完結？うそですよね？え？聞き間違いかなんかですよね？？ (2020年1月19日 2時) (レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ティアラさん» めちゃくちゃ嬉しいです！！これからもティアラさんに面白いって思って貰えるような小説が書けるように頑張ります！！！ (2020年1月4日 23時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ - 初めまして！有彩色さんの小説に惚れました、ティアラです！主人公の性格が好きすぎて…これからも頑張って下さい！ (2020年1月2日 15時) (レス) id: 35e60ff37d (このIDを非表示/違反報告)
有彩色(プロフ) - ユウさん» ぜひぜひ！！どんどんリクエストお願いします！！！めちゃくちゃ嬉しいので笑コメントありがとうございます！！ (2019年12月11日 21時) (レス) id: 57c9d142db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有彩色
| 作成日時：2019年10月30日 17時
