紅一点ですが優しくされる気配がありません 2

紅一点ですが優しくされる気配がありません。 ページ49

彼らと一緒にいる今日は、私の中で光になる。

彼らと一緒にいた昨日は、私にとっての糧になる。

彼らと一緒にいる明日は、私氏には保証できない。




でも昨日の糧が大きすぎるから、あぁ、多分明日も知らん顔して、当たり前のようにやってくるんだろうなって、自信がある。



これが一生続いてくれたら、きっと私は世界一の幸せもので、神様は私に優しすぎるんだと思う。


でもそんなことはないってわかってるつもりでいるから、私は今日も明日を望む。彼らとの明日を。









「おじいちゃんおばあちゃんになってもさ。」





「うん。」





「ヨボヨボになっても歌えるかな。」






「ヒョンは無理そう。」






「こら。」









愛しい日々。









「10数年は誰と一緒にいるのかな。」





「ちょっと、いま、おじいちゃんおばあちゃんになってもって話してたじゃん。」






「そんなの、誰にもわかんないよ。」







愛しい日々。









「でもさぁ、人生の内容が濃ゆすぎると思うんだよね。」




「なんで？」




「若い頃から世界飛び回ってさ、多分これ、あと数年続くじゃん。」






「うわ、自信過剰。」





「1本の映画にできる気がするわ。笑って、泣けるような。」





「泣けるシーンありますっけ。」



「つっこむなよぐぅたん。」









彼らとの今日は、私にとって、あまりにも優しすぎるらしい。








だから、あと少し。





あとほんのちょとっけだ。









その優しさに、甘えさせてください。









fin

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