紅一点ですが優しくされる気配がありません 2

雰囲気とは ページ45

TH Side





「ギャハハハハハ！！！！なんだこいつ冒頭で死んでやんの！！！」



TH「 (死) 」







なんでこんなことになってるんだろう。


さっきまで他愛もない話をして、ほんわかした雰囲気になって、あぁ、たまにはこういう休日もいいなぁなんて心の中で呟いていた30分前。







「ちょ、テヒョン見て見て！！こいつさっき主人公の銃奪っていったやつじゃない！？ゾンビになってるよ！！」



TH「うんそうだね.....ヌナ、あんまり大きな声出さな」

「やっぱ悪いことしたやつには天罰下るんだねぇ！！テヒョン気をつけろよww」





ダメだ。この人俺の声聞こえてない。



てかいつ俺が天罰下るようなことしたんだよ。







久しぶりの休日にみんな外へ出かけてしまい、宿舎には俺とヌナだけが残った。

だから俺は、久しぶりにヌナと一緒にロマンチックな映画が見たかっただけなのに。






『きゃぁぁぁ！！！オーマイガーーー！！！』


「逃げろ！逃げろマッキンモリ！！お前だけは死ぬな！！」


TH「もうヤダ映画変えようよ。てかマッキンモリって誰なの。どこの国の人なの。映画側の名前センス疑うんだけど。」






隣で人がゾンビに噛まれていく姿を爆笑しながら見ているヌナに恐怖を抱きながら、俺は本来見たかった映画を取りだした。




TH「ねぇヌナ！！俺はこれが見たかったの！！この『フォルトゥナのお目目』が見たかったの！」


「はぁ？それ恋愛モノでしょ。私嫌いなんだよねそういうみんな幸せハッピーエンド♡みたいなやつ。」



TH「この映画がハッピーエンドだって決まったわけじゃないじゃん！？」



「はいはいそういう映画はクオズでイチャイチャしながら見てくださーい。」


TH「.....」






.......なんだよヌナのくせに。

こんなホラー見て、ヌナがきゃーこわいって言ってくれればいいんだけど、めっちゃ爆笑してるし。




「もう知らない。」




不貞腐れた感を出して、ソファーに大人しく座る。(座んのかい)




俺が不貞腐れたのを感じとったヌナが、俺の頭を撫でた。


.......別にこーいうことをして欲しいわけじゃないんだけど。





「よーしよし、今度その映画見ような、ワンコロや。」


TH「ワン......って犬じゃねーし！！」









あぁクソ、上手くヌナに乗せられている気がする。







(.......でも、今ヌナのこと独り占めできるし。)









別にいっか、なんて考えてしまう俺は、ヌナにベタ惚れしているとつくづく思う。

愛され具合→←俺にとっての

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