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In tears ページ29
「バジさぁん！！！」
千冬は叫んだ。
タケミチ、葵、ドラケン、三ツ谷も衝撃のあまり目を見開いた。
千冬に抱き抱えられた場地は息も絶え絶えになりながら、タケミチに語った。
「キサキは敵だ。
参番隊隊長は…キサキじゃねぇ！！東卍はオレら七人で立ち上げた。パーちん…、三ツ谷…、ドラケン…、葵…、マイキー、カズトラ。あいつらはオレの『宝』だ。
タケミチ、オマエはどこか真一郎君に似てる。マイキーを…東卍を…オマエに託す！！」
「ダメだよバジ君。そんな事言わないで！！」
場地はある方向に目を向けた。
視線の先には、顎を震わせる葵がいた。
今にも泣き出しそうなその顔を見て、眉を八の字にして小さく笑った。
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作者名：A | 作成日時：2022年10月1日 0時
