東京卍リベンジャーズ (ページ17)

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In those days ページ17

事件の発端となった『あの』ツーリング。

「海だぁ！！」
ドラケン、副総長。

「やべーキモチぃー！！」
場地、特攻隊。

「潮風サイコー」
一虎、特攻服。

「オイ、もっととばせや」
パーちん、旗持ち。

「しょうがねぇだろ！？」
三ツ谷、親衛隊長。

「アイツに言えよ」
葵、遊撃隊長。

「「「「「「マイキー！！！！」」」」」」

六人の視線の先には、ﾍﾟｹﾍﾟｹﾍﾟｹﾍﾟｹとなんとも締まらない音を出す原付バイクに乗るマイキー。

「マイキーよー、いつまで原チャ乗ってんだよ？総長だぜ？」

「カッコ付かねぇから誰かケツ乗せてやれよ」

ドラケンと葵が咎めたが、マイキーは自慢気に言った。

「いいんだよ。オレの愛車バカにしてんの？バブの50ccモデル『ホーク丸』だ！」

「いやいやどう見てもデ○オだろ」
ドラケンが冷静にツッコむ。

「バブにしか乗りたくねぇってゆーけどよ。譲ってくれる先輩いねぇししょうがなくね？」

するとそこに、バイクの排気音と共に野次がとんできた。

「オイオイオイオイ」
「特攻服着て原チャ転がしてるチビっ子がいんぞ！？」

その地域を仕切っている別の暴走族だった。

中一のマイキー達よりいくつか年上であろう彼らは東卍の七人を見て嘲笑った。

場地や一虎は早くも噛みつきそうな勢いだった。

「せっかく出会ったんだからよー、その原チャブッ壊してやるよ」

バットを片手にのしのしとマイキーの『ホーク丸』に近付く。

「オレの『愛車』に指一本でも触れたら殺すよ？」

そう言い放ったマイキーの威圧感に押され、男は苦笑を浮かべた。

「次見かけたら単車も全部燃やしちゃうかんなー」

捨て台詞を吐いて走り去る男達の背中を見送る。

「どうするよ？やっちまう？」
「いーね」

場地や一虎はやる気満々な様子で言った。

「やめとけ。もう行っちまった」
「構うな、あんなの」

「オレはバカだからどっちでもいーぞ」

三ツ谷と葵が二人を窘める一方で、パーちんは他のメンバーに決定を任せた。

「…全部原チャ乗ってるマイキーが悪い」

「「「「「間違いねー！！」」」」」

ドラケンの一言に、他の五人が賛同した。