桐山WEST (ページ11)

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黄side

照史が泣き止み風呂に入れた。
照史の身体を洗うときに見えたキスマーク。
これを付けた奴が照史を襲ったんや…

橙「なんか、気持ち悪い」

そう言うと照史の中から白いドロドロしたもんが垂れる。照史に見られんように目隠しをした。

紫「流石にそこは、俺やとあかんかも…」

確かにまだ彼氏がやった方が照史も怖がらんかもしれへん…

「照史…中、洗うで…」

橙「淳太が？」

「俺、それとも嫌か？」

橙「嫌やない…淳太くんなら平気…」

指を入れていくとビクッと照史が反応した。
これを見られたんか…
イラつきと悔しさがピークに達する。
自分でも情けないと思ったけど、塗り替えたくなった。全部、照史を俺のとこに戻したい。

「照史、昨日のことを忘れて…俺と、初めてしようや…照史の初めてを塗り替えさせて」

橙「わかった。」

俺は照史を抱いた。
照史の頭を撫でて、俺のキスマークをつけて、抱きしめて、照史の唇に触れるだけのキスをする。

たった少しの時間で沢山のことをした。
昨日の事なんて忘れさせる為に…

「照史、愛してる…」

橙「ありがとう、俺もやで…」

照史の記憶から追い出す…
照史は俺だけの恋人や…誰にも渡さん…
絶対に犯人を見つけ出す。後悔させたるわ…

「照史、昨日照史は俺と飯に行った。分かったか？」

橙「うん…」

「俺と帰って一緒に朝を迎えた…今一緒に風呂に入ってしてる…俺らが遅かったから濵ちゃんが迎えに来た。照史は昨日俺と飯行って帰って寝た。」

照史に繰り返しそう言い、記憶から消そうとした。
出来るか出来へんか分からんけど、やらないよりはマシやから。
お風呂に上がって濵ちゃんに説明をする。
照史の記憶から追い出す為に必要な事やから…

紫「2人とも遅いで、はよ上がってや」

橙「ごめん、濵ちゃん。すぐ上がる」

話し方が少しぎこちないけど、大丈夫や。
助けられんかった分をしっかり取り戻す。

「はよ行かんとな」

照史、俺が治すから…
俺がちゃんと治すからな。