橙色とWEST２ (ページ44)

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橙side

個室で飲みながら、濵ちゃんに色々話す。
淳太くんみたいにアドバイスとかはないけど、聞いてくれるだけで嬉しい。

紫「照史、どう？スッキリしたか？」

「うん、した！」

紫「ほんまや、さっきとまるで別人やな。明るくてかわええで、告白しようかな？」

濵ちゃんがふざけて言った事を俺は酔ってたからか拾い上げた。

「ほんま？じゃあ、チューとかせえへん？」

酔った勢いのまま俺もふざけてみて、濵ちゃんの隣に座る。断られると思っとった。

紫「ええで、する？」

するかの質問をされて、俺は頷いて濵ちゃんにキスをする。

最初は軽く触れるだけのキスも、だんだん時間が延びていく。
力の抜けた俺を抱き寄せて頭を撫でてくれる濵ちゃんは、いつもと違って大人っぽくてええ男や。

紫「照史、泣いてんで。スッキリしたんちゃうの？」

「これは嬉しくて泣いてんねん。こうやって、濵ちゃんに触れてんのが嬉しいねん。」

他のメンバーやったら触れられへん。
他のメンバーやったら、キスなんてせえへん。

紫「それは俺やから？それとも、触れられたら誰でもええの？」

そんなん決まってる。

「濵ちゃんやから。」

何も言わず隣におってくれる濵ちゃんにやっと触れられて、嬉しい。
他の誰でもない。
濵ちゃんだけが特別なんや。