橙色とWEST２ (ページ28)

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赤side

あれから一ヶ月、俺は目標を決めて努力した。
クラスのまとめ役になってリーダーになる。全員が俺に従うように。

そんな努力も一ヶ月程度で簡単に実った。
俺以外に照史をいじめてた2人も、俺に対しての態度が前と全くちゃう。

「眠いなぁ」

『そうですね。次、サボりますか？俺見張りになりますから！』

「いや、ええわ。サボったら照史に嫌われるかもしれへんし。」

『照史さんの事好きっすね』

「まぁな…」

俺が誰かのために努力なんてあんまりせえへん。
けど、照史の為ならって思えたんや。

橙「シゲ、昼飯食いに行くで」

「わかった、今日のおかず何？」

橙「唐揚げ。」

「よっしゃー！」

俺は一ヶ月でクラスを仕切るリーダーになって照史に対してのいじめをやめさせた。
最初は恨まれたりしたけど、俺の取り柄でもある体力と運動神経でなんとかなった。

俺が従ったり、守ったりするのは照史だけや。
だからみんな自然と照史にも従う。
橙「なあ、シゲ。ありがとうな」

「えへへ～もっと褒めてもええんやで」

橙「絶対褒めへんから！もぉーシゲって人をイラつかせる天才やな」

「ありがとう」

橙「褒めてへん」

今はとりあえず、俺の片想いを照史にどう伝えるか考えとくか。