橙色とWEST２ (ページ25)

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橙side

いつものように眠りについた。
いつもは真っ暗で、何もない。時間が過ぎるのがわかるのに、意識があるのに、夢は見れへん。

なのに今日は夢を見た。

黄「照史、俺が助ける。照史は俺の大切な人やから。1人ぼっちにせえへん。」

目の前には淳太くんがおって、抱きしめてくれて、俺に優しく言葉を放つ。
いつもは苦痛でしかなかった。

「俺、淳太くんのこと好きや」

言っても伝わらない。ただずっと抱きしめてくれるだけ。それでもええ。俺にとって支えになるから。

黄「照史、好きやで。」

夢の中なのに眠気を感じる。
目を閉じた時に、現実に戻される。

「淳太くん？」

黄「照史？まだ少ししか経ってへんで…」

淳太くんが俺を助けてくれたん？
どうやって…

「俺、今…」

黄「俺の気持ちが伝わったんかな？」

淳太くんの気持ち？あの言葉のこと？
淳太くんの気持ちって何？

黄「照史、好きやで。」

「俺も！」

それから俺は淳太くんと普通に暮らせるようになった。淳太くんは王子様みたいにかっこええから俺の事を助けてくれたんやな。